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詩の集まりみたいなもの

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詩、詩みたいなものをまとめてみました。
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#人生

【詩】 進む

【詩】 進む

見上げる木には花が咲く

見つめられる事に慣れているのか

可憐に  堂々と

無言で全てを見回す

何を考えているのか
何を試しているのか

森羅万象に睨みをきかす

やがてフワッと花が遊ぶ

君は遊び疲れたのか

可憐に  華麗に

健気に見据える虚空

何を見守るのか

満ちる季節に何を充たすのか

地べたの素肌で見栄を切る

見上げた空に華屑が舞う

見つめた間合いが先なのか

嬉々と  

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【詩的なもの】光の射し込む方に

【詩的なもの】光の射し込む方に

古い扉を開けてみて一望するデザイン
安らぎにも似た水たまりに映える虹
あるいは鉛にも似た冷たさもはらんでいる

やがて光が差し込む方に導かれるままに
訳も分からず首をひねってみる

分かりそうで分からない
曖昧な定義に注釈もつかず

感情は整理のつかない兆しを見せている

袋小路の出口を必死に見つめて
霧に映った自らの顔を探す

四方八方に手を伸ばし青空につぶやく
分かっちゃいるが答えは空虚を彷徨

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【詩的なもの】 日々日々

【詩的なもの】 日々日々

起きる    寝る
目を開ける  目を瞑る
手を動かす  足を動かす
身体を動かす 活動する

仕事に行く  学校に行く
通勤する   通学する
仕事する   勉強する
仕事が終る  学校が終る

上を見る   空は青い
下を見る   草花が芽吹く
前を見る   全てが広がる
後ろを見る  何かに気付く

嬉しい    悲しい
寂しい    楽しい
悔しい    優しい
暑い     寒い

当た

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【詩的なもの】 移ろい

【詩的なもの】 移ろい

眩しく遍くように
雪が舞いを惜しむ
いたわるように
消え入るように

すすむ時 戻る道
それぞれ違えど
駆けていく
ガランと空は調子良い

静かに
静かに
只々静かに……

抗うことなく
前を向く
あるがままに
なすがままに
時を刻む