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朝の詩

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毎朝、書いてる詩が増えてきたので ひとまとめにしました。
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記事一覧

【詩】朝の煙

【詩】朝の煙

しらじらあけた朝

冷えた空気が
駆け抜ける部屋

寝ぼけまなこに
跳ねた髪

掴み損ねた
昨日の夢

ふわふわ登る煙が
指し示すは
今日の道標か? #詩

【詩】贈る

【詩】贈る

何気なく
口からこぼれた
言の葉が
ふわりふわりと
空へと舞い上がり
風に乗って
旅をする

言の葉が
誰かの肩に
ふんわりと
肩から
ゆっくりと
優しく
染み渡り
あなたの心を温めて
あなたの
“勇気”になるように
私は
今日もそっと
あなたへ送るのです

“おはよう!
寒い朝だから
暖かくしてね
いってらっしゃい!”

今日の短歌 揺らぎ

今日の短歌 揺らぎ

たまゆらに
ひかりのどけき
朝のひかり
ゆらぎ風吹き
光が踊る

【詩】朝の詩 あくび

【詩】朝の詩 あくび

川のような道路を
流れるように走る車
街灯の灯りに反射され
ひかる目玉が行き交う

朝日はまだ雲の下

眠たげにあくびをしている

街灯が少しずつ消えていき
静かだった町も動き出す

曇った窓から
眠たげな空を見上げた

あくびがくしゃみに変わり
気温の変化に気づいて
身震いする

【詩】朝の詩 朝焼け

【詩】朝の詩 朝焼け

朝焼けが差し込む部屋

ゆらゆら揺れる朝陰が
冷えた朝を温める

忙しなく
走り去る車の列を
ぼんやり眺めて
紅茶をすする

さて
私もエンジンかけて
歩き出そうか
朝焼けを背にして

【詩】天気予報

【詩】天気予報

白い息を吐きながら

今日の天気を告げる人

首に巻いたマフラーの
鮮やかな赤に目がいく

やっぱり
冬は赤だ

鮮やかな赤が
私に微笑みかける

赤は好きな色
相性は良いはずだ

天気を告げる人も
よく似合っている

“寒くなりました
 暖かくお過ごしください”

会釈する予報士さんの
後ろから
ひょっこり顔出して
手を振る
“冬”

赤いマフラーを弄んで
楽しそうに笑っていた

【詩 ぼやけた朝】

【詩 ぼやけた朝】

時計の針は
“朝”を告げている

まだ
真っ暗な寝室
ベットの上で

朝と夜の
微妙な壁に
戸惑いながら

起き上がる

窓の外はまだ“夜”だ

ねぼすけな空

起きている
目は開いている

あかりをつける
明るくなる部屋
一日の始まりのスイッチが入る

電気ポットから出る煙が
ゆらゆら揺れて
ぼやけた朝が揺れている

足踏みして
鬱血した血を流す頃

空も目を覚ます

薄明かりの下で
鳥が歌い出

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惑わされ

惑わされ

季節変わりの気まぐれな
暑さ寒さに
惑わされ
振り回されて
衣並べて
思い悩む朝

今日の短歌

今日の短歌

ひかりなき
朝の訪れ
寒さ増し
温かな湯気
静かに揺れる

幻

百鬼夜行の列の影は消え
闇を祓いて朝日子が
ゆるりゆるりと
顔出して
闇は暗闇求め
逃げ惑う

朝風ふいて
昨夜の夢とうつつの
境目の扉が
こっそり開いた

昨夜の幻は
何もなかったように
知らんぷりして
闇と共に
何処へ消えた