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#僕

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kimi koi
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2019年11月の記事一覧

不在の幻影

黒猫見えたら影法師
スーツの革靴に踏まれて消えてった
アスファルト ザラつく うわの空
公園の時計は止まったまま 僕は大人になった

春風が撫でた心は 木枯らしに涙して
無垢な記憶を思い出しては 痛む古傷に安堵する
何を忘れていく 何が変わっていく
高いアクセサリーを買って 満足したのは何で

あの道も この道も 交差点と信号機の気紛れ
ただ迷っていただけなのに
ブルーとイエローの絵の具

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紅、点して

君がマスクの下に隠したものは何
赤く 白い肌が燃えて
君の孤独が露わになって 薄曇りの昼間

視線は罪人のような気分
君の心の傷跡 間違いだとしても 触れさせて

君に自分の横顔は見えないから
僕が代わりに胸の前で 十字を切ってもいいの

祈って 僕の気が変わる前に 僕の気が狂うまで
深いサルビアの赤が溶けたような日
窓ガラスに頭預けて 見えやしない天国 拝んだ
君の身体と血 パンと葡萄酒

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インディゴの繭

心の電球消したら 一人
黒に近づいた藍に抱かれて 温かくて
僕のことを歌った唄や 昨日の君の言葉に
引っ張られて まだ 眠れないまま

太陽に怯えて 光を疑った
明るいものは僕を不意に傷付けるから
フクロウが首をかしげる 月が主役の舞踏会へ
ここなら きっと 守られる

空想 何処だって 思い馳せれば 都
白い肌 赤い目 痩せた頰に涙の跡
ラベンダー色のパウダーでかける魔法

僕の生んだ悪夢

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ボトルネックの指

眠る前に 思い出の中の君が語りかけてくるから
懐かしいメロディーを聞いたりするんだ
情けないだろう 今だって
こうして 君にすがっている

二度と会えない さよならも言わずにすれ違った
憧れは淡くて 幼い僕にとって居心地良くて
教室の後ろの席で 君が下の名前で呼んでくれる
それだけで 90分間
黙っていられる理由になった

誰と仲が良いの 誰に好かれてるの
近寄れない 遠くから見て

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