紅、点して

君がマスクの下に隠したものは何
赤く 白い肌が燃えて
君の孤独が露わになって 薄曇りの昼間

視線は罪人のような気分
君の心の傷跡 間違いだとしても 触れさせて

君に自分の横顔は見えないから
僕が代わりに胸の前で 十字を切ってもいいの

祈って 僕の気が変わる前に 僕の気が狂うまで
深いサルビアの赤が溶けたような日
窓ガラスに頭預けて 見えやしない天国 拝んだ
君の身体と血 パンと葡萄酒 ありふれた儀式
それでも 君と 今 二人だから

君が君を赦せる日が来るまで
あと何回 君は一人で泣くんだろうね
僕が僕でいられる日が来るまで
あと何周 時計台の針は待ってくれるの

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