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名前も得体も知らない子
ピンポーン
誰かが来た。
扉を開けると、そこにはしっぽがふわふわしたリスが。
そうだった、今日は冬至じゃないか。
リスを家に招き入れ、お茶を出す。客人には失礼だが、私は高枝切り鋏を片手に庭へ出るる。今日は冬至だ。私は冬至の準備をしていなかった。庭の隅に生えている柚子の木から、チョキンチョキンと柚子を落とす。いい匂いを両手に抱えて部屋に戻ると、リスもドングリを両手に抱えていた。さっきまで頬に
ピンポーン
誰かが来た。
扉を開けると、そこにはしっぽがふわふわしたリスが。
そうだった、今日は冬至じゃないか。
リスを家に招き入れ、お茶を出す。客人には失礼だが、私は高枝切り鋏を片手に庭へ出るる。今日は冬至だ。私は冬至の準備をしていなかった。庭の隅に生えている柚子の木から、チョキンチョキンと柚子を落とす。いい匂いを両手に抱えて部屋に戻ると、リスもドングリを両手に抱えていた。さっきまで頬に