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かどかわの備忘録

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かどかわまほこが筆慣らしに日々のことごとを綴ります。 生活から制作まで、日々の備忘録です。
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#エッセイ

Appleサポートのお兄さんの神対応に感激した話

Appleサポートのお兄さんの神対応に感激した話

タイトルそのままの話です。

先日私用のMac Book AirのOSをCatalinaからMojaveへバージョンをダウングレードしようとしたところ、ステップを誤ってMacが一時的に数日間使えない状態になってしまいました。

そこにさらに重なるように、リモートワークのために職場から送られてきた社用のMac Book Proも、軽微ながらやや仕事に支障が出るバグ持ち。

色々試してみたもののどうに

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認知症のじいちゃん

認知症のじいちゃん

母方の祖父が認知症になってしばらく経つ。

だんだん孫や娘の顔を見ても名前が出てこなくなり、今では一緒にいても関係性が分かっていないようだ。

「おじいちゃん、こんにちは!来ましたよ」と言うと「おたくの名前は?」と聞かれるので「まほこ!あなたの娘の娘、孫です」と笑顔で答える。
「そうか、まほこか」と頷くが、3秒後には忘れてしまうので「で、おたくの名前は?」と聞かれる、といった具合だ。
短時間の間に

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2019/8/6TUE

2019/8/6TUE

昨晩はNEWS ZEROで、広島の高校生たちが被爆者からその経験談を聞き絵に起こす取り組みについて特集されていたので、一緒に見ていたパートナーと原爆について話をした。

以前にも書いたけれど、私の父方の祖父母は広島の出身で被爆者であり、私の本籍は10歳頃まで広島にあった。
そしてパートナーの出身は奇しくも長崎県である。でも長崎県の中でも佐世保市で、原爆が投下された長崎市とは近くなかったようで、身内

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令和元年、原爆の日(2)

令和元年、原爆の日(2)

(1の続き)

2016年の8月15日、私はイギリスにいた。

ロンドン市街に出掛けていたのだけれど、ああそういえば今日日本は終戦記念日だなあと思いながらふと広場に目をやると、数メートルある大きなモニターに、でっかく「VJ」と表示されていて、街もお祭りみたいに賑やかな雰囲気だった。
日本だと、テレビでは追悼式典が中継されていたり、玉音放送を流したり、戦争記録特集が組まれたりして、お盆の時期とも相ま

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令和元年、原爆の日(1)

令和元年、原爆の日(1)

8月6日。今日は原爆の日だ。
74年前の今日、1945年8月6日午前8時15分、広島県広島市に原子爆弾「リトルボーイ」が投下された。
核兵器が世界で初めて使用された日でもあった。

広島では同年12月末までに約14万人が亡くなったと推計されている。これは当時の広島市の人口の40%ほどにあたる。
3日後の8月9日には、長崎県長崎市に投下された原子爆弾「ファットマン」によっておよそ7万4000人が亡く

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2015.2.24 父(生物学者)との会話その後

2015.2.24 父(生物学者)との会話その後

「落ちてしまいそうなほど高い空だ」と思う。

私はいつも足元ばかり見ている。
家から出ることが少ない。出ようと思わない。出たいと思わない。
きっと「内」は守られていると思うから。外は放り出されたような気になる。
少し怖い。
のみこまれてなくなってしまいそうな気がする。

私はいつも足元ばかり見ている。
外へ出ても。空を見上げることはあまりない。
足を見ている。地面を踏ん張る自分の足。
足を見るよう

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2019/02/25,MON

2019/02/25,MON

この、夜も眩しい大通りの先にきみがいるかもしれないと思っていたら、1週間で2回もきみが夢に出てきた。

あなたに届いて欲しいと願いながら描いた絵を目の前に、その話を何人もの他人に話して、だけどいつまでもあなたには声をかけられずにいたら、タイミングを見計らったかのようにあなたから久しぶりに連絡があった。

会いたいのに会えない人たち
私が描き続けていれば
書き続けていれば
生きてさえいれば
またどこ

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パウル・クレーの天使/2015.8.24 MON イギリスにて。

パウル・クレーの天使/2015.8.24 MON イギリスにて。

ところでアンディーは「呪い」と言いましたが、パウル・クレーの「忘れっぽい天使」も私にとってもう拭えない記憶の一部です。

あれは救いであり、絶望であり、夢であり、現実であり、幻想でした。

あの天使はずっと先生の机の上にいて、

私が、嘘か真実か自分でも分からないような話をしているときも、

先生の話を聞いているときも、

涙を流しているときも、

死んだ目で机の上に視線を落としているときも、

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2018.7.12THU/H30.7.12

2018.7.12THU/H30.7.12

大学院に進学して3ヶ月と少しが経った。
人生で初めての一人暮らしや、大学院という新しい環境に慣れるのに大分時間を要している。
生活を回していくのでやっとだ。でもなんとか日々が回っている。

最近のこと。

いま大学まで自転車で通っているのだけれど、先日思い切りコケた。
自転車ごと派手に横転してしまった。
履いていたジーパンに穴が空いて、膝と手の甲がえぐれて、膝小僧に大きな青タンをつくった。
膝小僧

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核兵器と原爆3世の私。

核兵器と原爆3世の私。

人間のあらゆる行いに対して深い絶望感を抱きまくっていた少女時代について書いたが、先日もまたそれを彷彿とさせる絶望感を味わった。

トランプ大統領率いる米政権が2018年2月2日に核戦略NPR見直し、それに伴い小型核兵器の開発を打ち出したニュース。

オバマ前大統領が広島を訪問し、かつNPRで核軍縮を打ち出した時に見えた光が、瞬く間に握りつぶされたような思いになった。
同時に、河野太郎外相がそれに対

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