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僕と同居人(猫)たちの生活

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そんな名前、愛情が感じられない。

そんな名前、愛情が感じられない。

うちの同居人(猫)達の名前を他人に教えると、しばしば、タイトルに書いたような反応が返って来る。口には出さずとも、そう感じたのではないかと思われる複雑な表情をされる事があるのだ。

黒猫の短毛種の三姉妹が、体の大きい子から、「あか」「きいろ」「あお」。
長毛種の黒猫が、「くろ」。

この4匹がうちのメンバーだ。

何故こんな「色」の名前になったかと言うと、そもそも捨て猫だった彼女らは、里子に出される

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霊とは、確率を操り偶然を生むチカラ

霊とは、確率を操り偶然を生むチカラ

今日、昼間に珍しく妹からメールが届いた。
内容は、実家で18年間飼っていた猫のみーちゃんが亡くなったという報告だった。

先週、僕の家族であり同居人(猫)のあかさんが亡くなったばかりだというのに、まさか実家でも、家族が逝ってしまうとは…。

仕事が終わると、急いで家路につき、ポケットにちゅーる一本を忍ばせて、実家に向かった。

最初メールを受け取った時には、病気か老衰だと思い込んでいたが、続けて届

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彼女のネイルケアを怠るとこうなります

彼女のネイルケアを怠るとこうなります

それに気付いたのは、先日お空に昇った「あかさん」の葬儀の準備をしている時だった。

あかさんの姉妹である「きいろさん」が、左前足を浮かして、歩き難そうにしているのだ。

準備の手を止めて、きいろさんの左前足を触ってみると、なんと、逆側の足の倍ほどに膨れあがっているではないか…

葬儀の準備の中、僕は重なって起こった「不幸」に、軽く目眩を覚えた。

そう言えば、その二日前ほどから、何となく歩き難そう

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骨袋の底に残るのは、彼女が放つ最後の熱

骨袋の底に残るのは、彼女が放つ最後の熱

2021年2月16日の朝、僕は大切な家族をひとり(一匹)亡くした。
あの日からまだ数日しか経っていないなんて、信じられないくらい僕の時間の経過は早い。もう、1ヶ月くらい経ったんじゃないかと思うほど、彼女の死が急激に現実味を失い始めている。

恐らくは、脆弱な僕のメンタルが壊れるのを回避しようとして、別れの日の記憶を、心の暗がりへと隠してしまったのだと思う。

それでも、

亡骸になってはいたけれど

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彼女が虹の橋を渡った日

彼女が虹の橋を渡った日

2021年2月16日、朝。

早朝5時頃、急な腹痛に襲われて目が覚めて。

薬の準備をして、あかさんのいる居間の戸を開けると、彼女はもうすっかり硬くなっていました。

病気の影響で筋肉が落ちて、熱を作る事が出来なくなっていた彼女の為に、夜間もエアコンを利かせていたし、傍らには湯たんぽを置いていたので、そのせいか体はまだ温かかった。

前回前々回の日記に書いた通り、彼女は腎不全で、低血糖を起こしてい

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医者嫌いな僕のエゴってる判断が。。。

医者嫌いな僕のエゴってる判断が。。。

2021年2月14日 もうすぐ深夜2時…

お尻をグイッと、天井に高く突き上げた不思議な姿勢で彼女は寝息をついている。

恐らくはそんな疲れる体勢で寝たい訳もなく。
きっと姿勢を正す元気もないのだなと思う。
僕が寝る前には、姿勢を直すのを手伝って、毛布を掛けてやろうと思う。
残念ながら簡易ベッドに収まらないサイズの湯たんぽも、一緒にケイジに入れて置けば、少しは暖かいはずだ。後はもう、電気代は掛かる

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「低血糖で死に掛けてます」

「低血糖で死に掛けてます」

今日、具合を悪くしていた同居人のひとりを、病院に連れて行った。
10日前くらいから、食事中に「キシュキシュ」と変な音を発てて食べる癖が付いてて、おかしいなと思ってはいたのだけど、彼女は以前から食事中に「マグロうまいマグロうまいなー」と独り言を言うひとだったので、また新しい癖が付いたのだなと、僕はすっかり油断して、彼女の変調に気付かなかったのだ。

ちなみに彼女とは同居を始めて14、5年になる。

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