私のルーツ、『四月になれば彼女は』について考える
読書が好きだと、小学三年生の頃から言い続けている。はじめて挿絵のない本を読んだのがその年だからだ。私が初めて読んだ本、『四月になれば彼女は』。私の原点にして頂点の一冊だと言えるだろう。
そもそも私が読書を続ける理由は何なのだろうか。半分は、当然読書が好きだからだ。本を読み、その世界に入り込んでいる時間だけが、私を私でない誰かに変身させ、すべてを忘れさせてくれる。
もう半分は、原点にして頂点だと前述した作品『四月になれば彼女は』を超える作品に出会いたいからだ。この気持ちは私の