二日経ったよ

加藤さんの結婚発表からもう2日が経ってしまった。
これ、いつまで書くつもりなのって、わたしも思ったよ。でも今日で最後ね。


加藤さんが結婚した!ってお祝いムードの世間に早くも置いていかれている。
頭がぼうっとして、何を考えればいいのかも分からなくて、楽しいテレビを見ているのに 頭の中には全く違うものがあるのに勝手に涙が滲んで、でも泣ききれなくて。

3月3日の夜、これ、わたし、しばらく加藤さんのこと見れないかもな、って漠然と考えていた。
嫌いになんてならないし、これからもずっと好きだって確信している。ただ、メンバーが4人から3人になったときのような、ここからほんの少しだけ浮いた気持ちが空気みたく簡単に流されていくような感じがしていた。

だけど全然そんなことはなくて。

気づけば加藤さんのラジオを聞いていて、加藤さんの出演する番組にチャンネルを合わせていて。
体に染み付いたルーティーンをこなすように、わたしの日常に加藤さんがいる。

もし今回の発表が結婚じゃなかったら。アイドルやめます、なんて言われていたら。そんなことを考えたら、今の比にならないくらい死んだ目してたんだろうなあって思って、ちょっとこわくなった。

そのくらい、わたしの人生の中で加藤シゲアキが存在していることが当たり前なんだと思う。
この人が好きじゃないならわたしは誰が好きなんだろう、って意味がわからなくて盲目的な発言をできるくらいに、加藤さんのことが好きで好きで仕方ない。
だから、そんな人が今までとは違った「しあわせ」の形を見つけて、わたしたちファンに報告したことを、ぜんぶ受け止めて最高の笑顔で祝いたい。


そんな気持ちの一方で、未だに「加藤シゲアキ」「結婚」の文字を見ると呼吸が乱れてしまう。

おめでとうって気持ち、絶対に嘘じゃないのに、なんだか苦しくなる。胸が痛くなる。

"Grief is the price we pay for love. "
悲しみは愛の対価。
加藤さんが、わたしに教えてくれた言葉。
きっと今のわたしの気持ちも、愛していたからこその辛さなのかな。加藤さんと結婚できるとか、そんなこと考えてたわけじゃないし、恋をしているわけでもないし、わたしはただのファンでしかないのにこんなに苦しくなるのは、それだけわたしが加藤さんに愛を持っていたってことかな。そっか、気づかなかったよ、全然。

でも、これが愛なんだって思ってても、すごくすごく辛い。言葉に出来ないくらいの気持ち。
そう感じてしまうのは、たぶん、加藤さんが遠くに行ってしまうように思うから。

わたしと加藤さんはファンとアイドルってそれ以上でもそれ以下でもなくて、これからももちろんその関係は揺るがない。わたしがよそ見をするか、加藤さんがアイドルとしての人生に幕を下ろさない限りは(前者はないって根拠もなく言い切れるんだけど)。

だから、今だって加藤さんは遠い存在だし、ふつうに生きていてプライベートの彼と関わることなんて一生ないと思う。だけど、今よりももっともっと遠くに行ってしまうような気がした。ただでさえ加藤さんのことを、加藤成亮として生きる姿を知らないのに、わたしの知らない彼が増えていってしまうような気がした。

心のどこかでは、ずっと分かっていたんだと思う。それが今回の発表で形となってわたしを襲ってきた。

わたしの知らないところで、知らない人と、知らないことで笑ってる。そんなの今までと変わらないのに、どうしても考えてしまう。

あなたの愛している人は、どんな人なんだろう。
字が綺麗で、品がある人が好きって言ってたなあ、って、こんなこと考え出すと止まらなくなっちゃうんだけど、今まで何度も聞かれてその都度更新してきたあなたの"好みのタイプ"にたくさん当てはまっている人なのかな、それとも全然そんなことないのかな、ってそういうことばっかり考えてしまう。

何時間考えても、加藤さんの結婚が嬉しいのか、辛いのか、分からない。様々な感情が混ざりあって、何度も何度も複雑な涙が頬を伝っていく。
たぶん、全部の気持ちが、ここに挙げてきたすべての形容詞がわたしの心のなかにあると思う。それでもきっと今のわたしの気持ちに一番沿っていると思うのは、さびしい。

わたしが加藤さんに出会って7年くらい。決して歴が長いとは言えないけど、わたしの人生の半分ほどを彼と過ごしてきた。そして、その時々で加藤さんやグループの変化を目にしてきた。それに寄り添ってきた。
それを、もう見れなくなっちゃうんだなあって。
加藤さんが、細かい心の変化を見せる相手は、もうファンじゃなくて、特別な一人がいるんだなあって。
それが、とんでもなくさびしい。
絶対的な存在が、ただ一人の大切な人が彼の心のなかにずっといることが、言葉に出来ないくらい苦しくて、ファンがもうこれ以上踏み込めないところに行ってしまったことが、さびしい。

だけどやっぱり、加藤さんがそんな相手に出会えたことを、すごくすごく嬉しく思っていて。

加藤さんがNEWSのファンクラブに載せてくれた報告文を見てから、嬉しいとさびしいの気持ちが頭の中であちこちに走り回っている。

FAMILY CLUBのwebでの発表をする人も多いのに、webには載せずにファンクラブに報告文を載せたこと。その文の中に、「申し訳ない」という言葉を使ったこと。
その気遣いのぜんぶが加藤さんの愛で、特別な誰かができた今でも、ファンへの愛は何ひとつ変わってないんだねって実感して。
誰よりもNEWSのファンを、そして自分のファンを大切にしてきた加藤さんだから、その何もかもに愛を感じる。

オフィシャルサイトに載っている文には「今後とも変わらぬご支援ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。」の一文があるのに、ファンクラブのものにはそれがなくて、その代わりにファンへのごめんねの言葉とメンバーへの感謝の気持ちが綴られている。
加藤さんは、自分の結婚をまっすぐに祝えないファンがいることも分かっていて、それを決して責めずにやさしく受け止めてくれていて。

そんなに優しくされたらさ、泣いちゃうじゃん。良いんだよ、もっと、おれ最高に幸せだよって笑顔でいてくれて。なのに、ファンが悲しむところを想像して晴れやかな気持ちばかりではないって言うの、どう考えてもずるいじゃん。

たぶん、わたしは加藤さんのそういうところが好きで好きで仕方ないんだろうね。ほんとうに心が優しくてあたたかくて。

ずるいよ、そんな言葉だけ残して結婚しちゃうなんてさ。
さびしいよ、置いていかないでよ。変わらないままでいてよ。
そんな言葉たちが浮かんでしまうわたしはダメだなあ、でも、完璧なあなたを目の前にしてわたしがお祝いの言葉を言わずにいていいなんてことあるわけがないと思うんだ。

だからさ、もう、笑顔で言うよ。泣くのはもうおしまい。そうしないと、キリがないから。
これを言うのは何回目かも分からないけれど今から言うものが今までで一番心のこもったものだって、約束する。だからわたしのこの気持ちが、ちゃんと届いていますように。



結婚おめでとう。
世界で一番幸せになって。

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