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中学校を卒業しました

今日、3月15日、わたしは中学校を卒業した。

この日が近づくにつれて、やっとだよー、またすこし大人に近づけるよって思ってた。単純にそれは嬉しかったし、高校生になるのも楽しみだと思っていた。
思っていたはずなのに、気づいたら涙が溢れていて。答辞として卒業式の定番ソング「旅立ちの日に」を歌いながら、ひたすらに声を震わせていた。

この3年間、数え切れないくらいの楽しい思い出があった。

1年生。
入学式は新しい環境に期待と不安を抱いて、式中は常にガチガチに固まっていた。
当然クラスには知らない人がたくさんいて、怖くて、でも担任だった体育の先生に一目惚れみたいなものをしたから、その恋の不思議な力で1年間をはしゃいだまま過ごしたように思う。
運動が苦手なくせに父に憧れて剣道部に入部して、誰よりも気合いを入れて毎回活動していた。そうやって過ごしているうちになんだかんだ友達も出来ていった。考えるだけでなつかしい思い出たち。

2年生。
学校にも慣れ、友達も増えて、充実していた1年だった。担任も変わらず、思いを寄せていた先生だったことも理由のひとつに挙げられると思う。
大好きな先生に会うために友達を毎休み時間連れ回して職員室に入り浸ったり先生のいる場所を探したりして、目まぐるしい日々を過ごしていた(友達、有無を言わさずに連れ回してごめん)。
担任が体育教師なのに1年生のときに体育祭で最下位を取ってしまったことが悔しくて2年生の体育祭では密かに心を燃やしていたから、一致団結で優勝できてほんとうに嬉しかった。思い出すと今でも嬉しい気持ちになる。先生、嬉しそうだったなあ。可愛かった。

3年生。
大好きだった先生に3年間担任してもらうことは残念ながら叶わなくて、気づいたらわたしの気持ちはフェードアウトしていた。先生とそんなに会えなくなって考えるのが辛かったから意図的に考えないようにしていた節もあったと思う。今でこそそんなふうに言えるけど、始業式前日のクラス替え発表のある準備登校の日にしっかり大号泣して、まわりの人に慰められた記憶がある。異質な目で見られました、とても(笑)。
3年生の担任の先生は担当教科が国語で、わたしは国語が大好きだしその先生も好きだったからなんだかんだ言って楽しかったし、結局先生にベタベタしていた。歴史は繰り返すからね(ちがうよ)。
6月の頭にあった修学旅行はほんとうに楽しくて、大好きな友達と回れたこともうれしかった。顔パネルとか柄にもなくはしゃいで写真を撮っていて、それを見返す度に楽しい思い出が蘇る。
受験は辛かったし孤独な戦いだって思ってたけど実はあんまりそんなことはなくて、友達と時々愚痴をこぼしあったり分からない問題を教えあったりして、救い救われて日々を過ごした。学校に行けば変わらない笑顔がそこにあったし、やっぱりみんなは仲間だから。


3年間を振り返っていて、また泣きそうになる。辛いことも苦しいこともあったし、時には涙を流して、なにもかも嫌になって。でもやっぱり楽しかったな、どの瞬間も。みんなの前では泣かないつもりだったのになあ、全然だめだったね。
でも、なんだかちょっと嬉しかった。泣けるくらいに日々を楽しめていて、先生も同級生も、そして中学校って場所が好きだったんだなあって思えて。

当たり前だった日々がもうやって来ないことが言葉に出来ないくらいさびしいし、未来のことを考えたらどうしようもなく不安になる。
高校で上手くやれるのかなあとか、みんながそばにいない日々を受け入れられるのかなあとか、そんなことばっかり考えて、またさびしさに襲われて。

でも、わたしは、3年間で強くなったよ。
ひとりでも死なないし、前向いていこうって思える。それはやっぱりこの3年間のすべてが余すことなくわたしの宝物で、みんなとの日々を思い出して勇気をもらえるって思うから。


みんなへ

たくさんの笑顔と溢れんばかりの元気、素直で心があたたかいところ、そのすべてにわたしはいつも勇気づけられていて、みんながわたしにエネルギーをくれていました。今までみたいに簡単に会えなくなるの、さびしいね。わたしだけかな。
みんながいつだってそばにいてくれたから、笑っていてくれたから、わたしも笑顔でいようって思えたし、諦めないで生きていようって思えた。限りあるこの時間をみんなと過ごせたこと、わたしの誇りだと思っています。
今までありがとう。新しい場所でも、お互い元気でね。そしてみんながいつまでも幸せでありますように。


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