シンクル

元気な身体=幸せを感じれる 元気な身体をより多くの方に。そんな思いから農業、身体を元…

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元気な身体=幸せを感じれる 元気な身体をより多くの方に。そんな思いから農業、身体を元気にするお手伝いを日々しながら、思う事をつらつらと書いていこうと思います(^^) 田舎生活のリアルや、子育てなど、誰かの参考に少しでもなってもらえたら幸いです。

最近の記事

メルカリ について〜新規就農者の立場から〜

農業を始める上で必ず考えなきゃいけないのが、どうやって作ったものを売るか。 種を買い、畑を耕し、マルチなどの資材を買い、畝を立て、種を撒き、苗を育て、畑に植え、草刈り・支柱立て・誘引などの管理をし、無事に育った子達を収穫し、調整し、包装する。ここまでだって全てが上手くいくとは限らない。そんな多くの時間と資本と労働をかけて育てた彼らも、最後の【売る場所】がなければ、価値が0と同じ事にされてしまう。初めて農業というものに向き合った時、この理不尽な現実に衝撃しかなかった。だからそ

    • 初の試み 秋起こし

      今年は初の試みとして、田んぼの秋起こしをしてみました。 秋起こしの狙い  狙う効果としては、来年の稲の健全な根の育成。その為に今年刈った稲の株やワラをしっかり発酵分解させておきたい。その為の秋起こし。 未熟なものが土中にあると、水田にした際、根を傷めるガスの発生要因となる。元気な稲を作る上では、避けられるのであればやっぱり避けたい所である。 必要な要素 ただ秋に耕運すれば良いというものでもない。しっかり分解させる為に必要な要素がある。その要素というのが。。 ・微生

      • お米作り〜2020年〜 課題まで

        昨日数枚ある田んぼのうち、1枚を稲刈りしました。結果から言うと去年より多く収穫出来、そういった意味でも実り多い年になっています(^^) ★目標とする収穫量 そもそも収穫したい目標値があって、どれが正解かはわかりませんが、今現在目指しているのは10 aあたり【450kg】という数字です。 一般的に慣行農法で栽培すると500kg〜600kg収穫出来ると言われています。私の周りでは660kg〜720kg近く収穫するという方もいるくらいです。机上の空論での話をすれば、稲が最高の

        • 農業育児理論 〜芽を出してあげよう〜

          農業と育児には似ている所が結構あります。農業と育児に同時に関われる環境に感謝しつつ、それぞれで感じた事・学んだ事をアウトプットしていくことで誰かの役にでもたてたら最高だな~なんて思いながら書いていきたいと思います。 【芽が出るのに必要な要素】 野菜を作っていて、まず感動するのが『発芽』した瞬間。土の中から出た芽を見つけた瞬間は、何とも言えない嬉しさと、生命力の凄さを感じます。種であったものが、芽を伸ばし地上に這い上がり、土の中では根を張っていくというのは、本当に不思議

        メルカリ について〜新規就農者の立場から〜

          お米作り ~備忘録~

          お米作りの工程、前回の緑化までに引き続き、今回は苗の育苗管理~活着期まで。。 8.プール育苗 発芽した芽を緑化してからの育苗管理は『プール育苗』という方法の予定です。ハウスの中にプールを作り、そこに苗箱を並べて水分量や温度を管理していく方法です。 プール育苗には良い点と注意べきポイントがいくつかあります。まず良い点として、 ・潅水作業(水やり)の手間が大幅減 ・温度管理も手間が大幅減 ・病気のリスクを減らせる ・苗の成長が比較的均一に出来る 一般的にハウスで育

          お米作り ~備忘録~

          お米作り ~備忘録~

          米作りの工程は、農家によって多少の違いはありますが、大まかに分ける事が出来ます。まずは緑化まで。。 1.選種 種や苗を購入する場合もありますが、私は基本的に自家採取をしています。その際良い種を選別する方法として『塩水選』という方法を利用しています。水槽の中に塩を入れ、塩分濃度を変えることで、比重の軽いお米を選別して、比重の大きな充実した種子を選び出すという方法です。私の中では 比重が大きい=胚乳が豊富という仮説のもとにこの方法を取り入れています。胚乳というのはお米のミル

          お米作り ~備忘録~

          今年の米作りについて

          今年で農業を学ぶようになって3年目。ようやく少しづつイメージが出来てきました。 一昨年はほぼ何もわからず、草だらけ。。(^_^;)去年は一昨年の課題から対策して、味は過去最高の出来に!収穫量は少し増えました。ただ稲が持つ力からしたら、まだまだまだまだでした。今年の目標は、その稲の力を最大限引き出す事。 その為に必要な作業、スケジュール作りを今年は全力でやっていきます。調べて、考察推察して、実行する。自分で選んだ事なら、どんな結果になろうが納得できるし、何よりやっぱり楽しい

          今年の米作りについて

          フードロスについて

          農業を始めるようになって、、というか農業の研修中に驚いた事の一つに「フードロス」というものがあります。個人的には結構衝撃的だったので、少々お付き合い下さいませ。 ロスに対する感覚の違い 先進農家と云われる所に研修に行くようになり、まず驚いたのが、野菜を出荷する際、調整で出る「省き野菜の量」です。野菜を綺麗に整えるのに必ず出てしまうのですが、その量が想像を超えていました。少しでも虫に食われていたり、形が崩れているものは「自家用」へ。傷んでいたりするものは「廃棄」へ。毎日8コ

          フードロスについて

          農業育児理論 〜放任主義について〜

          先日、知り合いが保育園の先生から「子供は放っておいて、勝手に育つものではありません」と言われたらしく、子育てについて悩んでいました。かくいうワタクシもどちらかというと放任主義?ですが、放任の中にも意識している事があります。 野菜は基本放任主義!?無農薬、無化学肥料で年間100品種くらい作っていると、正直畑で全ての野菜を、毎日構ってやるという訳にはなかなかいきません^^;言ってみたらこれも放任主義かもしれないですね。ただその為には必ず「準備」が必要です。こと野菜作りにおいては

          農業育児理論 〜放任主義について〜

          農業の価値って?

          農業の修行をしていて、いつも疑問に感じている事に【お金】があります。農作物、特に生野菜ってホントに「商品」としての価値がある時間が短いんですね。少し収穫時期が遅れれば正規品として扱われなくなって、一気に価値が下がるor無くなったしまうんですよ!(農協や卸業者になるとよりシビアになります。) けど農家の人はよく言います。「野菜の値段は手間賃だ」と。でも同じ期間、種まき・育苗管理・定植・除草作業・害虫対策・収穫・調整・パッキングとしているのに、100円のものもあれば0円になって

          農業の価値って?

          農業育児理論 コンパニオンプランツという考え方

          写真は今年ウチで出来たミニトマトとバジル。これがまた最高に相性がよくて。カプレーゼにすると簡単に美味しい一品になります(^^) さて今日は「コンパニオンプランツ」について書いてみたいと思います。実はこのミニトマトとバジル、なんと同じマルチの中で育っています。(小さい農家で場所がないからという理由ではありませんよ!)何故かというと、その方がお互いに良く育ち、美味しくもなるからです。 トマトは意外と水が多いのは苦手なんですね。トマトは元々アンデス山脈が原産地。急勾配な土地は水

          農業育児理論 コンパニオンプランツという考え方

          農業育児理論 生きる力

          写真はツツジの赤ちゃん。これから立派なツツジに育っていきます(^^) さて苗から野菜を作っていると、これも子育てに共通する事が出てきます。今日は大事な根の部分から。 種をまいてから発芽するまでは、その野菜が好む温度と水分をコントロールして、最適な環境を整えてあげます。それは過保護と言われてもおかしくないくらい、愛情たっぷりです。ですが発芽してから畑に植えるまでは、愛情はかけつつ厳しさがかなり大切になってきます。 苗には水をあげてはいけない⁉︎虫に負けないよう、周りをネッ

          農業育児理論 生きる力

          美味しい卵

          畑に必要な鶏糞をもらいに、養鶏場によく伺います。軽トラの荷台に鶏糞を入れてもらうのですが、トラクター運転手のおじさんがお話好きで、色々と教えてくれます。(笑)先日は美味しい卵について。 小さい方が美味しいたまに卵を頂いたりするのですが、それは小さすぎて売り物にならないものらしいです。まだ卵を産み始めの頃は小さい卵が出てくるとの事。ただ売り物にはならないけど、「小さい卵の方が間違いなく美味いから!」と力説してくれます。 ①産んでいるニワトリが若いから「年老いた鳥が産んだもの

          美味しい卵

          畑作りは山作りから!

          畑を作る上で大事なのが、植物が育ちやすい環境かどうかという事です。ただ植物に必要な栄養素が土にあれば良いかというと、そうではありません。 ①共生関係の微生物が存在しているかこれは凄く重要です。人もそうですが、本来植物も、実は多くの細菌の力を借りて成長、生きています。細菌・微生物が植物が吸収しやい状態に変化させてくれたり、集めてくれたりしています。そういった共生菌が存在する畑では、実は農薬や肥料も必要なかったりします(^^) ②団粒構造になっているか植物が成長する上で大事な

          畑作りは山作りから!

          農業という贅沢

          食べ物を作れるというのは、価値のある技術だ。と常々感じます。食べるものモノがあるから生きていけるし、お腹いっぱい美味しいものを食べれるって、最高に幸せです。だから美味しい食べ物を作れる技術は、人を幸せに出来る技術でもあるし、凄い事。でも野菜を作ることを「仕事」にするとなかなかに難しいようです。 価値があるのにお金になりづらい食べモノがないと生きていけないのに、昔から食べ物を作る人(農家)は貧困だ。もちろん例外もあるのだけれど、稀です。大量に作って安く買い叩かれる。作る人がい

          農業という贅沢

          電気柵の張り方

          獣害を防ぐための電気柵。上手く張るにはポイントがいくつかあるので、確認していきます。 ①電気線の高さ電気柵を張る際、大事なポイントの一つが「高さ」です。獣に合わせて、多少変える必要があるのですが、今回はイノシシを防ぐという程で進めていきます。イノシシの場合、跳躍力はあるのですが(100cmくらいは余裕!!)基本的鼻で穴を掘るのが得意です。なので高さを出すよりは、地面からの高さを意識します。ウリボーもいるのですが、だいたい【20cm】くらいなら良いとされています。それ以上高い

          電気柵の張り方