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農業育児理論 〜放任主義について〜

先日、知り合いが保育園の先生から「子供は放っておいて、勝手に育つものではありません」と言われたらしく、子育てについて悩んでいました。かくいうワタクシもどちらかというと放任主義?ですが、放任の中にも意識している事があります。

野菜は基本放任主義!?

無農薬、無化学肥料で年間100品種くらい作っていると、正直畑で全ての野菜を、毎日構ってやるという訳にはなかなかいきません^^;言ってみたらこれも放任主義かもしれないですね。ただその為には必ず「準備」が必要です。こと野菜作りにおいては、放任するための準備・放任出来る環境作りが重要になってきます。

必要な準備とは

野菜が育つには。。

1.野菜自身の力

2.土壌の力

3.自然の力(太陽や雨など)

この3つが大きく影響します。補助的に虫に食われないように防除するなど、人の手を加える事もありますが、基本はこの3要素が整っていれば、人の手など、野菜にとって必要ありません。逆にこの3要素を整えて畑で育てれば、何とも力強い子に育ってきます(^^)

放任主義には準備とタイミングが必要

1.野菜の力については、定植するまでの管理は間違いなく大切です。特に着目するべきは【根】。根がしっかりした子は、本当に強く、あらゆる困難を自らの力で乗り越えていきます。稲なんかは顕著で、【根】ではなく容姿(茎や葉)を成長させた状態で田圃に植えると、土に根付くのが遅かったり、穂をつけた時の重さに耐えられず倒れてしまったりします。苗の時点での【根】の状態で、良し悪しがほぼ決まります。

2.土壌の力では、土が水捌け、水持ちが良い状態か。また野菜が育つのに必要な助っ人(微生物など小さな多くの生き物)がいるかどうかで全く育ち方が違います。その為の土作りはかなり大切な仕事です。野菜も人も1人では生きていけないという事ですかね?(^^)

3.自然の力は、、祈るのみ(笑)あまりにも恵まれない場合には人が手助けしていきます。(冠水やトンネルなど)

こうみると全然放任じゃないですね(笑)子育ても同じで、放任するにはその為の準備期間とタイミングは必要なんだと感じています。その子自身が自らの力で、考え、育っていくためには、【その子の力】と【育つ環境】というのは親がある程度整えてあげるの事が大切なんだと思います。

もちろん、全く何にもせず自然に種を撒いて、勝手に育ってくる植物もいます。ただその場合、全てではなく、順調に育ってくれる確率は結構低くなります。

子供が勝手にオムツを外して、トイレに行く。字を書く。計算する。稀に近くの大人を見てマネしていける子はいるかもしれませんが、それこそ稀ですよね。自分でトイレに行く、字を書く、算数をするキッカケは親がまず作ってあげる。大人だって知らなければ、出来ない事だらけです。当たり前だと思っている事も子供にとっては初めての経験だったりするわけです(^^)

子育ても野菜作りも完全な放任主義ではない。放任するべきタイミングと、その為の準備を整えてあげる事が、親の役割かなーと思います(^^)




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