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フードロスについて

農業を始めるようになって、、というか農業の研修中に驚いた事の一つに「フードロス」というものがあります。個人的には結構衝撃的だったので、少々お付き合い下さいませ。

ロスに対する感覚の違い

先進農家と云われる所に研修に行くようになり、まず驚いたのが、野菜を出荷する際、調整で出る「省き野菜の量」です。野菜を綺麗に整えるのに必ず出てしまうのですが、その量が想像を超えていました。少しでも虫に食われていたり、形が崩れているものは「自家用」へ。傷んでいたりするものは「廃棄」へ。毎日8コンテナくらいは廃棄。自家用となった野菜達も量が多くて食べきれないので結局廃棄になる事もしばしば。。また虫が発生してしまったり、忙しかったり、注文が少なかったりで、収穫されずに畑で廃棄させるものも。。

何も知らない私からすると、「もったいない」というか「悲しい」という感覚が強かったのですが、皆さん「農家にとっては、当たり前」、「農家をやっているならしょうがないもの」という感覚でした。

ビジネスモデルを変えれば変わるかも?

その研修先での販路は主に4つ

1.卸業者 2.スーパー等の地場コーナーへ出荷 3.レストランなど飲食店 4.宅配野菜BOX

売上の割合は1.卸業者が約60%。4.宅配野菜BOXが30%。残りで10%に近いような内訳。1.2.3はどれも【見た目】の重要性が高い販路です。卸業者としては、取引先に届けた時に良いものを提供したいので、農家に対する要求は自ずと高くなります。スーパーも他との比較として、まず見た目が大切だと。(農家側の意識的にも、そうなってました)飲食店では味はもちろん、形や大きさに対しても厳選されます。

取引先の求めるものが、省き野菜に繋がっているようでした。でも確かにそれは致し方無い事ではある気がします。それぞれの立場に立ってみれば納得出来ます。【野菜を販売する】モデルでは仕方がない部分があるのも少し理解出来ました。

となると今僕が感じている「ロス」に対する解決策は、違うビジネスモデルを作る事かなーと、ボンヤリながら考える時間が増えてきました。まだまだわからない事だらけですが、やっぱりこの「もったいない」「悲しい」という感覚を持ったまま農業はやりたくないので。今後もフードロスを無くすという所は目指して模索していきたいと思います。

面白いスタイル「TABETE」

そんな模索中の中、目にした面白い仕組みが【TABETE】というもの。

食料廃棄問題(フードロス問題)を少しでも解決する一助になり、地球環境全体としても持続可能な仕組みの構築を成し遂げたい。それが「TABETE」が実現したい未来とのことです。


https://youtu.be/6OmEjLnO6xI

動画を見ると分かりやすいのですが、TABETEを通して

店舗側:余剰商品に関する情報を、任意の価格と引取期限を設けて掲載します。
ユーザー側:自分の近くのお店からの SOS情報を発見し、食事を Web 決済で購入でき、引き取り期限までに店舗に行けば、商品をもらうことができます。

アプリでもあるのですが、個人的には凄く良い取り組みだなーと思ったので、もし都内近郊の方で興味のある方は、ぜひ一度利用してみて下さい(^^)(まだ全国展開はしていないようです。)フードロスを無くすのに一役かってくれるかもしれません。

一次産業と言われる農業の段階でも、こういったフードロスを目的とした持続可能なビジネスモデルを作られば、最高だなーと思ってます!自分自身が楽しく仕事が出来きて、社会にとっても良い形を!!



サポートして頂いたものは、農業・身体サポート事業に活用させて頂きます! 【幸せは元気な身体から!】 そんな思いに共感してサポートをして頂けたら、嬉しすぎます!!