見出し画像

農業育児理論 〜芽を出してあげよう〜

農業と育児には似ている所が結構あります。農業と育児に同時に関われる環境に感謝しつつ、それぞれで感じた事・学んだ事をアウトプットしていくことで誰かの役にでもたてたら最高だな~なんて思いながら書いていきたいと思います。

【芽が出るのに必要な要素】

野菜を作っていて、まず感動するのが『発芽』した瞬間。土の中から出た芽を見つけた瞬間は、何とも言えない嬉しさと、生命力の凄さを感じます。種であったものが、芽を伸ばし地上に這い上がり、土の中では根を張っていくというのは、本当に不思議です。

そんな神秘的な『発芽』ですが、その為には必要な要素・条件があります。様々な野菜があるのですが、共通している点は。。

1.水分

2.温度

3.光

【水分】と【温度】に関しては、どの野菜にとっても必要不可欠。発芽に適した水分の量や温度というのは、その子が元々生まれた場所(原産国)によって差が出てきます。

~好きな水分量~

基本的に水分は絶対必要な要素です。種が水分を吸収する事により、酵素が働き、種の持つ栄養を発芽に必要なエネルギーに変換し、活動開始のスイッチが入ります。種の殻の厚さなどによって水分を吸収し易い子と、しづらい子がいますが、発芽まで水分を切らさないというのはどの子にも言える事です。

~好きな温度~

例えばレタス春菊などは、ヨーロッパ出身の野菜なので、冷涼な気候を好み、発芽適温も15℃~20℃と比較的低く、25℃以上の高温だと発芽しづらくなります。逆にオクラモロヘイヤといった夏野菜はなんとアフリカ出身発芽適温は25℃以上とアフリカ出身らしい、高めの温度が自分達が育つには適していると感じているようです。

この水分と温度というのは、それぞれ好みはあれど、全ての野菜に必要です。子供でいう親の愛情みたいなものですね!子供が元気に育つ・生きるのに絶対必要不可欠な要素といった所でしょうか(^^)

【光】は必要な野菜と逆に必要ではない野菜とがある

もう一つ発芽に影響のある要素が【光】です。野菜の種には「好光性種子」と「嫌光性種子」という全く真逆の性質をもつ種が存在します。

読んで字のごとく光が好きか嫌いか。明るい方が良いか、暗い方が良いか。例えば人参の種は「好光性」。種を播いてから厚く土をかけてしまうと、発芽出来ません。逆にカボチャの種は「嫌光性」の種子。しっかり土をかけてあげないと発芽出来ないんです。

~良い悪いではなく、その子の持つ個性~

こういった違いが出る理由の一つに、種の大きさがあります。一般的に好光性種子は小さく、発芽に使えるエネルギー源が少ない。そのため光が届かないような深さで発芽開始してしまうと途中で力尽きてしまいます。光を感じれる状態で水分もしっかりある時に「今がチャンスだ!芽を出そう!」となるわけです。

逆に嫌光性種子は大きいものが多く、光を感じるような浅さでは、根を出した時の力で土から浮き上がってしまい、枯れてしまう危険が出てきます。なので、光を感じるような時は「今はまだ出ちゃダメだな。。」と制御してしまいます。

これはどちらが良いというわけではなく、その子の持つ「体質」や「性格」のようなものです。これを播く側の農家が理解してあげないと、種の本来持っている力を、引き出してあげる事が出来ません。人参だってカボチャだって、芽を出してしっかり成長していけば、立派に育っていく凄い力を持っています。最初のきっかけ(環境)が必要なだけです。

子供には愛情と環境を

子供にも1人1人、個性があります。身体を動かす事が大好きな子には、ガンガン外で遊ばせてあげられる環境を。運動はそこまで好きじゃないけど、本を読んだり、細かい作業が好きな子には思う存分、没頭できる環境を。

その子の持つ性格や特性を、親がしっかり見極めてあげる事。それがその子の能力を存分に発揮して、立派に成長するお手伝いになるのではないかなと思います。

もちろん、愛情はたっぷり注いであげたうえで、ですね!(^^)


サポートして頂いたものは、農業・身体サポート事業に活用させて頂きます! 【幸せは元気な身体から!】 そんな思いに共感してサポートをして頂けたら、嬉しすぎます!!