人柄を知る「ポイント」~論語(為政第二(10)) 381(さわいち)ブログ vol.53
5/4(土)晴れ☀
この章句では、ある人の人柄を知る方法を説いています。
「興味(行動)」
→行動する先・範囲etc.
「精神的な拠所(エネルギー源)」
→政治思想 家族愛 金銭感覚 社会的地位etc.
「安らぎを感じる対象」
→リラックス・解放している対象(自然に触れるetc.)
章句の中で「人をみるときの動詞が3種類使われている」ことにお気づきでしょうか??
「視」:気をつけてよく見る。
「觀」:物事を細心に分別して観察し、道理(物事の筋道)を悟ること。
「察」:物事にくわしく通じて、あきらかになる。おしはかる。思いやる。
この3つを実行すれば人柄が分かる、と説いています。
〇視点は3か所
〇視るときの動作は3段階
様々な説があるようですが、「視点」と「動作」に整合性があると考えた場合、次のような関係が成り立ちます。
「興味(行動)」⇔「視」
「精神的な拠所」⇔「觀」
「安らぎの対象」⇔「察」
ある人の人柄を知ろうとした時、その人の「安らぎを感じる対象」について関心を持ち、その理由を知り、理解が深まる。
人の品位は安らぎ方で分かるのですね💪
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『子曰、視其所以、觀其所由、察其所安、人焉廋哉、人焉廋哉』
しいわく、そのもちうるところをみ、そのよるところをみ、そのやすんずるところをさっすれば、ひといずくんぞかくさんや、ひといずくんぞかくさんや
(訳)
先師がいわれた。「人間のねうちというものは、その人が何をするのか、何のためにそれをするのか、そしてどのへんにその人の気持の落ちつきどころがあるのか、そういうことを観察してみると、よくわかるものだ。人間は自分をごまかそうとしてもごまかせるものではない。決してごまかせるものではない」
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今日も素敵な一日をお過ごしください✨
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