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多様な性のあり方に関する施策についての公開アンケート~宮城県議会議員選挙にあたって~

☆この記事の最下部に候補者ごとの回答内容をpdfで掲載しています。各回答の「理由」欄や自由記載欄についてはそちらをご覧ください。
☆候補者名は順不同・敬称略で記載しています。また、所属はアンケートの回答に記載された通りに掲載しています。


はじめに

私たち「にじいろCANVAS」は、宮城県内で多様な性のあり方を尊重したまちづくりのための活動を行う市民団体です。2018年の設立以来、性的マイノリティ当事者であるかどうかにかかわらず多様なメンバーが所属し、イベント開催、相談活動、学校や研修会等への講師派遣、情報発信などの活動を実施しています。
私たちのほかにもHIV感染対策事業や当事者の交流会などの活動が活発になされています。
宮城県では、みやぎ男女共同参画室により性的マイノリティ専門の相談窓口が設置されております。
また、仙台市では居場所事業「にじのひろば」やパンフレットの作成・配布、人権教育の冊子「みとめあう心」への掲載などの施策が展開されてきました。
東北大学病院では「ジェンダー医療センター」が開設され、空白だった東北地方のトランスジェンダー医療の空白が解消されました。
仙台市では、性的マイノリティカップルを婚姻相当の関係と認める「パートナーシップ制度」を来年度中に導入する方針です。制度創設の表明は宮城県内の自治体で初、20政令市では最後です

いわゆるLGBT理解増進法「性的指向及びジェンダーアイデンティティの多様性に関する国民の理解の増進に関する法律」が6月23日に施行されました。成立過程では社会的に様々な反応があり、性的マイノリティ当事者はじめ市民は差別的言説にもさらされることとなり、立法の必要性が再確認された時期でもありました。
参考:"LGBT理解増進法"成立 対立ではなく対話を NHKニュース解説2023年06月22日 (木)

また、G7サミットの首脳コミュニケ(声明)には、ジェンダーに関する項目が設けられ、「あらゆる人々が性自認、性表現、性的指向に関係なく、暴力や差別を受けることなく生き生きとした人生を享受できる社会を実現する」と明記されました。LGBTなど性的少数者の「人権と基本的自由に対するあらゆる侵害を強く非難する」とも強調されました。

こうした中で国の施策が進められると同時に、自治体においても法的根拠が明確になることで施策の展開が求められます。今回の宮城県議会議員選挙に際して、立候補予定者の皆さんに性的指向・性自認など多様な性のあり方に関する施策についてお伺いし、そのお考えを市民の皆さんにお示しすることにより、投票の参考にしていただきたいと考えました。

実施方法・回答状況

アンケートは10/2に連絡先のわかる各候補予定者に郵送し、10/15を回答締め切りとしました。掲載準備が整った回答から掲載しております。

回答いただいた候補者数  17名
辞退された候補者数  0名
未回答の候補者数   67名
(10月22日現在)

多様な性のあり方に関する施策についての公開アンケート回答内容

1.国政の課題について

G7声明や国連人権委員会の勧告により「同性婚」「差別解消」「性別変更の要件緩和」に関する法制化が求められています。
これらについてお伺いします。

A 同性同士の婚姻の法制化について

①速やかに法制化すべきである

  • 大内真理/日本共産党宮城県会議員団

  • 杉原崇/無所属

  • 石田一也/無所属(みやぎ県民の声)

  • 福島かずえ/日本共産党

  • 天下みゆき/日本共産党

  • 三浦一敏/日本共産党

  • ふなやま由美/日本共産党

  • 金田もとる/日本共産党

  • 藤原ますえい/日本共産党

  • 中嶋廉/日本共産党

②法制化について議論すべきである

  • 枡和也/みやぎ県民の声(立憲民主党)

  • 渡辺忠悦/無所属の会

  • 畠山和純/自民党

  • 佐々木奈津江/立憲民主党

③裁判の動向を見守りたい

④法制化には反対である 

  • 佐々木幸士/宮城県議会議員

  • 吉川寛康/無所属

  • 高橋克也/自民党

⑤その他

無回答

B 差別解消について

①更なる立法を行うべきである

  • 大内真理/日本共産党宮城県会議員団

  • 杉原崇/無所属

  • 石田一也/無所属(みやぎ県民の声)

  • 福島かずえ/日本共産党

  • 枡和也/みやぎ県民の声(立憲民主党)

  • 高橋克也/自民党

  • 渡辺忠悦/無所属の会

  • 天下みゆき/日本共産党

  • 三浦一敏/日本共産党

  • ふなやま由美/日本共産党

  • 金田もとる/日本共産党

  • 藤原ますえい/日本共産党

  • 中嶋廉/日本共産党

②理解増進法で十分である

  • 吉川寛康/無所属

  • 畠山和純/自民党

  • 佐々木奈津江/立憲民主党

③差別解消の法制化は不要である

④理解増進法は廃止すべきである

⑤その他

  • 佐々木幸士/宮城県議会議員

  • 佐々木奈津江/立憲民主党

無回答

C 性別変更の要件緩和について

①撤廃すべきである

  • 福島かずえ/日本共産党

  • 枡和也/みやぎ県民の声(立憲民主党)

  • 渡辺忠悦/無所属の会

  • 天下みゆき/日本共産党

  • 三浦一敏/日本共産党

  • ふなやま由美/日本共産党

  • 金田もとる/日本共産党

  • 藤原ますえい/日本共産党

  • 中嶋廉/日本共産党

②要件は必要である

  • 杉原崇/無所属

  • 佐々木幸士/宮城県議会議員

  • 石田一也/無所属(みやぎ県民の声)

  • 高橋克也/自民党

  • 吉川寛康/無所属

  • 畠山和純/自民党

  • 佐々木奈津江/立憲民主党

③さらに厳しく要件を科すべきである

④性別変更の法制度はそもそも必要ない   

⑤その他

  • 大内真理/日本共産党宮城県会議員団

無回答

2.宮城県の施策について

宮城県男女共同参画基本計画や宮城県自死対策基本計画などには、多様な性のあり方に関する項目が明記され、施策が展開されているところです。これらについてお伺いします。

A.現状の多様な性のあり方に関する施策について

①まったく十分でない

  • 石田一也/無所属(みやぎ県民の声)

  • 福島かずえ/日本共産党

  • 枡和也/みやぎ県民の声(立憲民主党)

  • 高橋克也/自民党

  • 天下みゆき/日本共産党

  • 三浦一敏/日本共産党

  • ふなやま由美/日本共産党

  • 金田もとる/日本共産党

  • 藤原ますえい/日本共産党

  • 中嶋廉/日本共産党

②十分でない点もあるが努力を評価する

  • 大内真理/日本共産党宮城県会議員団

  • 渡辺忠悦/無所属の会

  • 天下みゆき/日本共産党

  • 畠山和純/自民党

  • 佐々木奈津江/立憲民主党

③十分である

  • 吉川寛康/無所属

④必要ない

⑤その他

  • 杉原崇/無所属

  • 佐々木幸士/宮城県議会議員

無回答

B.同性パートナーシップ宣誓証明制度について

①速やかに制定すべきである

  • 大内真理/日本共産党宮城県会議員団

  • 杉原崇/無所属

  • 福島かずえ/日本共産党

  • 枡和也/みやぎ県民の声(立憲民主党)

  • 天下みゆき/日本共産党

  • 三浦一敏/日本共産党

  • 佐々木奈津江/立憲民主党

  • ふなやま由美/日本共産党

  • 金田もとる/日本共産党

  • 藤原ますえい/日本共産党

  • 中嶋廉/日本共産党

②積極的に議論すべきである

  • 石田一也/無所属(みやぎ県民の声)

  • 高橋克也/自民党

  • 渡辺忠悦/無所属の会

  • 天下みゆき/日本共産党

  • 畠山和純/自民党

③慎重に議論すべきである

  • 佐々木幸士/宮城県議会議員

  • 吉川寛康/無所属

④必要ない

⑤その他

C.多様な性のあり方に関する条例制定について

①速やかに制定すべきである

  • 大内真理/日本共産党宮城県会議員団

  • 杉原崇/無所属

  • 福島かずえ/日本共産党

  • 高橋克也/自民党

  • 天下みゆき/日本共産党

  • 三浦一敏/日本共産党

  • ふなやま由美/日本共産党

  • 金田もとる/日本共産党

  • 藤原ますえい/日本共産党

  • 中嶋廉/日本共産党

②積極的に議論すべきである

  • 石田一也/無所属(みやぎ県民の声)

  • 枡和也/みやぎ県民の声(立憲民主党)

  • 渡辺忠悦/無所属の会

  • 天下みゆき/日本共産党

  • 畠山和純/自民党

  • 三浦一敏/日本共産党

  • 佐々木奈津江/立憲民主党

③慎重に議論すべきである

  • 佐々木幸士/宮城県議会議員

  • 吉川寛康/無所属

④必要ない

⑤その他

無回答

D.トランスジェンダーへの支援体制構築について

①県として取り組むことが必要である

  • 大内真理/日本共産党宮城県会議員団

  • 杉原崇/無所属

  • 石田一也/無所属(みやぎ県民の声)

  • 福島かずえ/日本共産党

  • 天下みゆき/日本共産党

  • 三浦一敏/日本共産党

  • 佐々木奈津江/立憲民主党

  • ふなやま由美/日本共産党

  • 金田もとる/日本共産党

  • 藤原ますえい/日本共産党

  • 中嶋廉/日本共産党

②東北大学ジェンダー医療センターと連携すればよい

  • 枡和也/みやぎ県民の声(立憲民主党)

  • 吉川寛康/無所属

  • 吉川寛康/無所属

  • 渡辺忠悦/無所属の会

  • 畠山和純/自民党

③東北大学ジェンダー医療センターに任せればよい

④必要ない 

⑤その他

  • 佐々木幸士/宮城県議会議員

無回答

  • 高橋克也/自民党

3.各団体やご自身の活動について

A.  多様な性のあり方に関わる知識啓発や交流会の運営を行う宮城県内の市民団体への支援や宮城県各機関との連携の推進に関して

①団体への支援や協働を積極的に推進したい

  • 大内真理/日本共産党宮城県会議員団

  • 福島かずえ/日本共産党

  • 高橋克也/自民党

  • 天下みゆき/日本共産党

  • 三浦一敏/日本共産党

  • ふなやま由美/日本共産党

  • 金田もとる/日本共産党

  • 藤原ますえい/日本共産党

  • 中嶋廉/日本共産党

②団体から求めがあれば仲立ちしたい

  • 杉原崇/無所属

  • 石田一也/無所属(みやぎ県民の声)

  • 枡和也/みやぎ県民の声(立憲民主党)

  • 渡辺忠悦/無所属の会

  • 佐々木奈津江/立憲民主党

③支援や協働を考えていない 

  • 吉川寛康/無所属

  • 畠山和純/自民党

④支援や協働はすべきではない

⑤その他

  • 佐々木幸士/宮城県議会議員

無回答

B.多様な性のあり方について、ご自身がこれまでに取り組んだ活動があればお書きください。

(例:イベントへの参加・当事者へのヒアリング・勉強会の実施等)

C.これから取り組みたい活動があればお書きください。

4.その他、多様な性のあり方に関する施策について、お考えになるところをお書きください。

候補者別回答一覧

個別の回答内容は候補者ごとのpdfファイルで閲覧できます。
尚、未回答の候補者の所属については県の宮城県議会議員一般選挙立候補者情報の記載によります。

青葉区

泉区

太白区

宮城野区

若林区

石巻・牡鹿

塩釜

気仙沼・本吉

白石・刈田
名取
角田・伊具
多賀城・七ヶ浜

岩沼
登米

栗原
東松島
大崎
富谷・黒川
柴田

亘理
宮城

加美
遠田

最後になってしまいましたが、選挙前のお忙しい中、私たちのアンケートにご回答くださった候補者のみなさまにお礼申し上げます。


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