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文学との出会い

こんばんは。

今日は久しぶりに、ヘルマン・ヘッセの「デミアン」を読みました。

ここで私の文学との出会いについて少し。


出会い

高校生の頃、受験勉強や、人に恵まれなかったことから、自我崩壊を迎え、なにもかもが真っ暗に見えた時期がありました(笑)


そんなとき、誰に教えられるわけでもないのに、ふら〜っと書店に行き、ヘッセの「車輪の下」とカフカの「変身」の背表紙に手をかけていた。


作品のタイトルなのか、存在に備わる潜在的な魔力みたいなものに、吸い寄せられたのでしょうか。


本当に運命的な出会いでした。



「車輪の下」

大人や社会という列車の車輪の下敷きになっていく若者の、葛藤や素直さを正確にかつ美しく描かれていて。


主人公のハンス・ギーベンラートにはたくさん勇気付けられました。


なんかあれば、私はハンス。私はハンス。と言い聞かせて。


ヘッセみたいな、若者の気持ちに寄り添える人が、学校の先生にいてくれたらなぁと切望して絶望してました(笑)



「変身」

ある日大きな虫になってしまった、グレーゴル・ザムザさん。


不思議な感じですが、カフカが人間に向けたメッセージは、作中の中で、ギラギラ光っています。


ザムザはすごく心の優しい虫です。人の頃の記憶も持っているけど、見た目も動きもとにかく気持ち悪いし、不器用。


家族の不幸の象徴のような存在になってしまいます。


お父さんが耐えきれなくなり激怒して、りんごをザムザに投げつける。


お腹に命中!


そのりんごが決定的で、どんどん衰弱していくザムザ。


最後は家族に感謝をして息絶える。


息絶えたザムザは、家政婦に、悪態をつかれながら、掃除されました。


家族は、引っ越すことを決め、新居へ移動中の電車の中で、何事もなかったかのように微笑みながら、ザムザの妹の明るい将来について、語り合うという場面で終わる。


変身だけ、内容紹介みたいになってしまいましたが💦


読んだ後、正義感と怒りが沸々と湧いてきて、ザムザを守ってやれるような人になりたいと思っていました。


好きなこととこれから

自分の原点に立ち返り、自分を見つめ直して、色々書いていると。


結局、自分が好きなことは、深い苦しみを芸術に昇華して、人を励ます希望に変えていった作家たちと対話をすることなんだなぁと思いました。


「そんな人に、私もなりたい」


これが今まで私をもんもんとさせてきた、わだかまりの原因さんですか?


こんにちわ(*^^*)これからよろしくね。


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