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無免許運転しました? (日記)

えっ?! 免許証がない?!
銀行の窓口で、身分証の提示を求められた私は焦った。財布の所定の場所にしまってあるはずの、免許証がないのだ。

(何で? 何でないの? 盗まれた? 誰に?
まさか、そんな……。)

「今日じゃなくても、次回でもいいですよ」
窓口の女性が言った。
「はい、あっ、ちょっと探してみます」
私は財布の隅々を調べ、バックの中も調べた。
やはり、免許証はなかった。
「すみません、次回にします」

住所変更の手続きに銀行に来たのだが、身分証でもある免許証がないと手続きできないため、私は諦めた。
早く帰宅して、免許証を探さなければいけない。

(ということは、帰宅するまで免許不携帯で運転するってこと?
えっ! それって、無免許運転じゃない?)

私は焦った。
違反しないように、慎重に運転しなければいけない。
途中で検問とかあったら、どうしようか?
日中でも何らかの事件があれば、検問に出くわす可能性はゼロではない。
私は緊張しながら帰途に就いた。

やっと帰宅すると、ホッとした。
すぐさま、免許証がありそうな場所を探した。
あるとしたら、ドレッサーの引き出し?だろう。
だが、なかった。
(えっ! じゃあ、どこ? やっぱり盗まれた?
もし見つからなければ、免許センターまで行くことになるのだろうか?)
あぁ、それは面倒だ……。

(そうだ、今日使ったバックではなく、他のバックも見てみよう)
最近使った記憶のあるバックを、順番に調べていった。
(小説か詩を書こうと思っていたのに、免許が見つからないと不安だし、落ち着かないわ)

3つのバックを調べた。なかった。
焦った、動悸が激しくなった。
4つめのバックの中を調べた。
「ん? あっ、あった!」
内ポケットに、免許証が入っていたのだ。
「あ〜、良かった! でも、なんでこんな所に」
この大きめのバックは最近、使った記憶がない。
財布から免許証を取り出したということは、どこかで身分証の提示を求められたから? だろう。
記憶を手繰り寄せると、思い当たる節があった。
3ヶ月くらい前にも、用があって銀行の窓口に行ったのだ。そこで免許証を取り出し提示して、すぐに財布に戻せばいいものを、とりあえずという感じでバックに押し込んだのだろう。
私は安堵し、ホッとした。

(ん? ということは、3ヶ月も免許不携帯で運転してたってこと? それって、無免許運転にもなるんじゃないの? イヤ、無免許運転とは違うか。)

いずれにしろ、免許証を携帯してなかったから
危ないところだった。
違反もなく、検問にも出くわすこともなくて
良かった、良かった。
これからは、定期的に免許証が財布に入ってるかどうかチェックしないと。

皆も、気をつけて下さいね😊







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