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#恋人

これがきっと恋だから、

これがきっと恋だから、

これはわたしと恋人との話。

付き合う前日の夜、わたしたちはデートをしていた。

付き合う前の、甘すぎるけど、ちょっとだけ苦い時間。
今しかできない会話、今だからこそ意味をなす表現、
そういったものが、確実にしっかりと存在していた。

「結婚して子どもができたら、深夜のコンビニに手を繋いでいくことが2人の特別な時間になる」

デートの帰りにコンビニに寄ったとき、ホットカフェラテを作る待ち時間に、彼

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君がくれた、わたし色

君がくれた、わたし色

これはわたしと恋人との話。

お付き合いを始めて、二か月が経った頃。
彼はわたしに、花束をプレゼントしてくれた。

彼が手渡してくれた花束の中で、彼がわたしのイメージで選んでくれたという明るい色の花々が、楽しそうに、満面の笑みで笑っていた。

春を思う存分に満喫して、夏の訪れをワクワクと待っているような、そんな雰囲気が感じられて、とても晴れやかな気分になった。

けれども、どこかでこんな話を聞いた

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たやすいこと

たやすいこと

夜明けの終わり。

カーテンの隙間から差し込む明かりが、
あなたの頬にそっと色を乗せる。

これから先、私たちは

幾度となく、
同じようで全く違う、
甘くて痛い夜を越えていく。

うっすらといびきをかくあなたの、
目にかかる前髪をそっとどかし、
おでこにゆっくりと口づけをした。

それは、
とっても甘くて、
耐えられないほどに痛かった。

私の涙が、
うっすらと寝息をもらすあなたの、
私の体温が

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