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日常に起きたコメント。つまり日記的文章です。
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記事一覧

今年みた最初の月は、昼の月だった。

今年みた最初の月は、昼の月だった。

きっと、いい一年になる。

いや、ならなきゃおかしい。

そう信じて、スキップみたいな軽やかさではなくハードル走のように、ある種逃げるように駆け抜けながら年を越した。

2023年の新年を迎える前、それはそれは壮絶な年末だった。
失恋と愛猫の死。
おまけにBluetoothイヤホンとiQOSの失踪。
メンタル崩壊からの免疫低下でインフルエンザ。

立て続けに不遇な事柄が襲い掛かり、IKKOさんも脳

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かげふみ

かげふみ

靴の入り口がへこんでいるのは、親とか教師とか女とかに何度も何度も指摘されても、いつの年になっても直せない癖だった。どんなに高い靴を買ったとしても、履く時に踏んづけてしまう。毎日履くたんびにそうするものだから、次第にへこんでいく。おまけに歩く時に踵を擦って歩くからなのか、靴底はすり減って、靴下はなぜかつま先ではなく踵に穴が空いた。

今年の冬はやけに晴れの日が多い。雨が降ってないのかどうか、正確

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self service

self service

 昨日は雨が降っていたような気がする。昨日だったような気もすれば一昨日だったような気もしてくる。それとも今日なのかもしれない。底の見えない深い沼のような濃い緑色の遮光カーテンに閉じられて外の様子はわからない。あのカーテンを開ければ済むことだけれどそのためだけに腰は持ち上がらない。検索してサッと調べればすぐにわかることなのに別にそこまで知りたいわけでもないから、天気予報とは別に今日は誰がどんなことを

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such a person

such a person

ポケモンは社会。
いろんなタイプがあって、みんな生きている。相性のいい悪いもある。
そして仲良く愛でるのが真のポケモンではなく、殴り合いこそが本質。
単なる力対力ではなく、頭脳と駆け引きが掛け合わさる勝負。
まさに社会の肝がポケモンバトルには秘められている。

旅先でポケモンの新作を買い、そんな社会の本質に気付かされ、新しいテーマで短編小説を書こうという気概にさせられた。

ポケモンはすごい。

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190316

190316

wfs = weekly flash storyを始めてから一ヶ月近く経過しています。
過去wfsはこちら。

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折られた翼
White Stew
規則の海

今のところどれが一番面白かったのか、意見いただけたら恐悦。
(どれも面白くねーよ!でも良いです)
これは少し立ち止まって考えてみたコメント日記です。
作品の方が読んでもらいたいので、単なる箸休めだと思ってお付き合いください。

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weekly flash story

weekly flash story

稲熊と申します。

自己紹介早稲田大学 文化構想学部 文芸・ジャーナリズム論系 芳川泰久 創作実践ゼミ
というなんとも仰々しい感じですが、小説創作を専攻としていました。
(朝井リョウと同じ論系といえば分かりやすいと思います。)

現在、クリエイティブエージェンシーにて広告企画制作、企業ブランディングやWeb制作の中で、Planner / Copywriterという肩書きで働いています。
といっても

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no name

名前をつけなくちゃ気が済まない。
僕らは何にだって名前をつけたがる。
自分の役割、職業、関係性。
事象、物質、感情。
曖昧なことだらけなのに、明瞭にしようとする。
そうやって自分を、周りを覆ってしまわないと不安だから、保てないから。
分厚い皮を被っていないと、身体の中から水分が漏れてきちゃうから。
定義づけて、枠にはめて、格付けされる。

分からないことが不安で、伝わらないことが怖くて、
どこか稀

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