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6つのメガネの交換日記 16通目 ~この町でも、私はカレーで元気になる~

年齢も仕事も性格もバラバラ。
大人6人による「6つのメガネの交換日記」、16通目です。

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5人のメガネたちへ。

こんにちは。
暖かい陽気が続くようになり、道端の花がきれいに咲く季節になりましたね。どんなときにも、春は来るのだと感じます。お元気でおすごしでしょうか??

先々週の週末は、イースター(復活祭)に関連した3連休でした。せっかくのお休み!ひんやりしているけれど天気も良い!ということで、本で知ってからずっと行ってみたかったインド料理屋さんへ行ってきました。

店内に入ると、壁にはピンクの大きなゾウの絵が。ちょうどゾウと向き合う形で座り、私は青唐辛子とチキンのカレー、夫はチキンビリヤニをオーダー。2人ともお伴はマンゴーラッシーです。

熱くて辛くてスパイシーなカレーには、具がごろごろ。店員さんに「辛いけど大丈夫?」と聞かれただけあって、青唐辛子が効いた辛ウマさが癖になる!そこに、もったり濃厚なマンゴーラッシーを挟むと、良い箸休めになって、またカレーを口に運びたくなります。ビリヤニもスパイシーで味わい深く、一口どころか十口くらい頂きました。

ああ、熱々をその場で食べられる幸せ!!デリバリーのインドカレーで美味しいお店はあるけれど、店内で出来立てを味わえるというのは、なんとも格別です。

店員さんが代わる代わる水を注ぎに来てくれ、そのたびに「お料理どう?」と聞かれるので、「とってもおいしいよ!!」とどの人にも全力で答えました。

食べ終わって「おいしかったね」「次はあのメニューを食べてみたいね」と夫と話しながら帰宅。家から少し距離はあるものの、はやくも通いたくなるお気に入りのお店が見つかったのでした。

住み慣れた東京の下町からNYへの引っ越しには、寂しい一面もありました。あのカフェにも、あの美容院にも、通えなくなってしまう。その中でも、私の中で「涙涙の別れ」ベスト3に入ったのが、近所のインド料理屋との別れでした。

薄暗くてちょっと入りづらい店構え。インドっぽいテーブルクロスや壁に飾られる金属の装飾品。TVで流れるのは、大体TBSの昼のニュース。Non Japaneseな店員さんの間で飛び交う、勢いの良い異国の言葉。

インドなのか日本なのか、その間をたゆたいながら食べる、スパイスたっぷり熱々のカレー。テニスラケットのような巨大ナン。香り高いビリヤニ。密かな楽しみだった滑らかなチャイ。

いつ訪れても、美味しさも量も大大大満足。夢中で食べ終わったころには、お腹がぽかぽかとあたたかくなっています。スパイスで胃や腸が刺激されるからか、不思議なお店のパワーなのか、お店を出るころにはなんだか元気になっているのです。

息切れしてくる水~木曜日あたり、「そろそろカレーたべたい・・・」が頭をちらつき始めます。スパイスチャージするべくお店に向かうのが毎週末のルーティンになりました。

そんなルーティンがなくなり3カ月程。
引っ越し前には「NYにも美味しいお店はたくさんあるよ」と色々な人に声を掛けられましたが、内心「こんなにお気に入りのインド料理屋さんには、もう出会えないかもしれない」とぽっかり穴が開いたようでした。

案の定、新居の周りにはインド料理のお店があまりなく、ちょっとがっかり。そんな中で、また行きたいと思うお店にやっと出会いました。

どちらのお店のカレーも、食べるとぽかぽかして元気になります。東京のあのお店にはしばらく通えないけれど、新しい町でも新たなお気に入りを見つけられる。カレーのことを考えながらそんなことに気が付いたからか、食べてもいないのに何だかぽかぽかした気持ちになりました。また近々食べに行きたいなぁ。既に鼻も舌もお腹も、スパイスを求め始めています…

みなさんにも、そんなお気に入りのお店はありますか?よかったら、教えてくださいね。

2021.04.17 るこ


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