見出し画像

10年間で変化した海外旅行の便利さを考えてみた


北星大学で英語を教えられている大学教授の知人と、数年前に海外留学や英語学習の話をしたことがありました。その方は現在60歳くらいの女性で、20代半ばの時にアメリカの大学に正規留学をしていました。

当時正規留学をする人自体も少なく、さらにその中で女性というとなお稀であったとおっしゃっていました。

今から約35年ほど前はLINEなどのSNSがなく、国際電話の料金も高いことから、両親とのやり取りも月1の手紙で安否確認をしているとおっしゃていました。

このような状況を考えると、現在の海外旅行や海外留学はかなりしやすくなってきています。さらに、ここ10年ほどで見ても、利便性は高まっていることが肌間でも分かります。

私が初めて海外に行った場所は、2014年9月に渡航したフィリピンのセブ島でした。英語学習のセンターに通いつつ、海外の住み心地を試してみることが目的でした。

当時のセブ島のタクシーの乗り心地や治安はあまり良くなかったです。タクシーにバロメータがついていないものもあり、運賃代の過剰請求なども発生していました。

ちなみに、今のセブ島はだいぶ治安が改善されているみたいなので、おそらく当時よりも状況は良いと思います。

自身がセブ島への留学時には、ほとんど英語を話すことができず、地元の人たちとの会話も困難でした。今ほどGoogle翻訳の質(日本語から英語)は良くなく、翻訳機を通した会話すら難しいこともありました。

今回は海外旅行の昔と今を比較していき、便利になったことを掘り下げていきます。以前よりも海外旅行が手軽にしやすくなったと言われていますが、具体的に変化が起こった要素を見ていくためです。

10年間で変化した海外旅行の便利さの考察

①入国手続き

入国手続きといえば、長い行列に並び、煩雑な書類記入が必要なことが多かったです。目的地に着くと入国審査に時間がかかり、特に言語が異なる国ではストレスフルな体験をされた方も多いでしょう。

シンガポールを例に取って見ると、シンガポール人や現地のビザ取得者は政府の公式サイトでオンラインフォームを申請します。そうすると自動レーンでパスポートをかざすだけで、入国審査が完了しました。

24年の5月末からは外国人も含めて、自動レーンのみで入国手続きが完了し、パスポートの持ち込みも不要になっていく予定です。

Passport-free clearance for S'pore residents at Changi Airport expected by end 2024: ICA

実際に私も自動レーンを何度も使用したことがありますが、数秒で入国審査が完了しました。待ち時間なくスムーズに手続きができる点は、快適で便利でした。

②ライドシェアの普及

東南アジアでのライドシェアは、2010年代初頭から中盤にかけて普及していきました。

(2014年9月くらい)当時の私の認知不足でも関係しているかもしれませんが、周りの人たちでUberやGrabなどを使用している人はいませんでした。学校からショッピングモールなどに行くときも、わざわざ公共のタクシーを拾う必要がありました。

ライドシェアの大きな利点としては、利用者がドライバーを評価できる点です。

セブ島を例に挙げると一部のドライバーによる過剰請求なども、この仕組みが導入されることで行うことができなくなり、サービスへの透明性・信憑性が高まることです。つまり、利用者がより安心して移動の自由を得られることです。

現在の東南アジアであると、ライドシェアが一般化しているため、現在地と行き先を指定するだけで移動することが可能です。

現在私が滞在しているベトナムでは、ベトナム語を話せなくても簡単に移動することができるため、旅行者にとってかなり便利です。

③翻訳機の質向上

2014年半ばであってもGoogle翻訳はあったものの、特に日本語から英語への翻訳の質が高くなかったです。英語に直すと変な言い回しがあり、今よりもオンライン翻訳機を使用しても現地の会話することが少し難しい状況でした。

近年では、AIの発展により、使用者の英語力の有無に関わらず、旅行時での会話のみならず、精度の高い英文を生成できるようになりました。これにより海外旅行へのハードルは一気に下がりました。

しかし、いくらAI翻訳のツールが発展しようとも英語のベース(一般教養)がないと、その英文の良し悪しの判断をすることは難しいです。イメージとして、海外旅行や簡単な日常会話レベルでは、AIで対応することは可能でしょう。

海外留学の場合は、今後も英語の勉強は重要であることには変わりませんので、その点は把握しておくことが重要です。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?