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一流の芸術に触れる!~親子で美術館に行こう~

一流の美術に触れることが簡単にできます。
美術館に行きます。

ひとりの赤ちゃんが誕生します。
その子が「一流の画家」になるということはないかもしれません。
けれども、「一流の絵を美しいと感じる人」になることはできます。

画家にならなくても、美術を愛でる心を持つことはできます。
一流の作品は、純粋なこどもの心に、まっすぐ突き刺さります。まだ無垢なこどものうちに、多くの美術品・絵画を見る機会があると、心が豊かに育まれます。

ありがたいことに「中学生以下無料」の美術館は多くあります。
「お子さんにどんどん見せてあげて下さいね。」
…という、粋なはからいです。


ある中学校で。
美術の宿題は「美術館に行って、気に入った絵をみつけて感想を書く」というものでした。

驚いたのは、一部の親の反応です。
「時間がかかるので、美術館まで行かせるのは無駄」
「美術の宿題なんだから、絵でも描かせておけばいいんじゃないですか」
「ウチの子が絵なんてわかるはずないじゃないですか」
…という否定的なものが多くあったということです。

そう思う親がいるだけでも美術教師としては残念な限りなのですが、それを口に出して抗議してくる親も多いと言います。

教師は、
「普段は時間が取れない子も、夏休みなら美術館まで足を運べるのでは」
「普段の授業で絵を描いていると、どうしても上手な子と下手な子がいる。絵画を鑑賞した感想なら、普段、絵が上手に描けなくて困っている子も巻き返すことができる」
「教科書に載っている絵画が集まっているこの機会に、実際に見てもらいたい」
…と考えたのです。

教師の考えるこどものいろいろな可能性を、親が否定しているのです。
こどもは無限の可能性を秘めています。我が子だからとその機会を奪っていいものではありません。

何憶円という、絶対に手にすることができない芸術品を「目にする」ことはできるのです。

その絵を見て
心動かされるか、どうか。

美術館帰りに
胸の奥の方がちょっとだけぽんわりと温かくなる
…そんな体験を、是非とも我が子に。


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かつてグラスゴーの美術館に行きました。
写真撮影OK、SNSもOKのところでした。
その時に撮ってきた絵画です。
日本は基本的には撮影不可ですのでお気をつけください。

目に焼きつけて、心に焼きつけて。

Overturned Basket of Fruit, around 1877  Paul Cézanne



Portrait of Madame Valentine Fray,1901  Auguste Renoir

実物を目の前にしたら、
息を呑む…し、
胸が痛くなる

…そんな迫力です。

是非、実際に体験を。


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