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遊びをせんとや生まれけむ 戯れせんとや生まれけん
遊びをせんとや生まれけむ 戯れせんとや生まれけん
Auf Wiedersehen
効いてるか効いていないか判らない薬の空き束が転がり鉄の味が見初める白球の胡乱な軌跡が磨り硝子の向こうで明滅すれば擦過音は隣の建物の屋上からScheiße居畳まれず立ち去る男の影に潜り込む鶫の頁を捲る二枚貝の回内に光る珠を啄み笑い乍瑠璃羽織娘の背に赤外線吾思竜舌香街漂Auf Widersehen上と下とが入り交じる空隙に発破が掛けられ砂塵舞う彼日と此日に紛れ込む穹と果ての饗宴に凄まじく反応するあれ位
もっとみる『summer noise』
オレンジの花びらが生垣から零れ夏は始り朝方何処かで郭公が鳴きねじれの位置に有る世界は愉快な音を生み出しているが裏で響くのはバックグラウンドノイズで聞き耳を立て氷菓を齧り自転車で線路を何処までも追うと世界の図書館に何時か辿り着けるはずだと知っていながら途中でペダルを止め青の空を見上げると空に踊るのは神の数式で知っている世界と世界は始まりもしないし終わりもしないしアスファルトの熱気に汗が零れ落ちたって
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