『建築現場』

土建屋の翼のカンタータ。夕暮れの街灯は丸く四方八方に鋭角の光を突き出し金属音を内包しつつオーム貝にスペクトラ厶臻ジーザス日差しの前後で音は変わり籠から溢れ出た桃色の天使共。黄昏に揺らめく風の墓標。春と夏が合わせて来た夢の中で反芻した在りと無しのビードロをポッペンとしガーゴイルがその口その腕で打ち下ろす蹄鉄の粘度の岬にありふれた小説という物の紙の角を見つけては花籠に変換する時と時空の11 Lunaticざざんざざん打ち寄せる有りもしない大陸の斜陽にコーカサスの旅人が夢想する変わった形のオーボエと弦音を誰かが歌っていますか?ホコリで煤けた磨りガラスの向こうで旋盤のガーベラは回り屋根まで脚を伸ばした雷のささくれた溜息に兎耳の労働者が酒を傾ける日照版と天気瓶に透かした白い蜘蛛の巣は明日と言う国語の檻に入ってやしませんか?
A bell resounds so that Nautilus which sailed in morning does not return in an evening

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