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やっぱりイタリアワイン!

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イタリアワインソムリエの切り口で、ワインにまつわるエピソードを綴ります。イタリアを偏愛してますので、あしからず。
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記事一覧

ランブルスコは"いとおかし"

ランブルスコは"いとおかし"

最近の一押しは、ランブルスコ!
ピンキリですが…
ほかのワインに比べてもお財布に優しい。

ランブルスコの品種は100近い品種がありバラエティーに富んでいるから食事シーンを選ばない!

サラミやラグーソース、ピッツァは、言うまでもなく、イタリア料理だけでなく和食や中華にも!
アメリカでは、イタリアのコカコーラって言われてるくらい、カジュアルさもありますが(笑)
A級グルメからB級グルメまで合う万能

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2つのMontepulciano

2つのMontepulciano

今回は、montepulcianoが名前についてるワインについてのご紹介。

Vino Nobile Di Montepulciano

Montepulciano D'aburuzzo 

まずは、
Vino Nobile Di Montepulcianoから。
産地はトスカーナ州
ワインバーなどで、キャンティやブルネッロを置いているところは、見かけるが、なかなかヴィーノ ノビレは、見かけない

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ワインの香りとは?

ワインの香りとは?

イタリアでAISのソムリエ学校に通った。

『ワインの香りとは?』
あまりに漠然としていて、
その問いに戸惑った。

最初は、哲学かはたまた禅問答か??

実は、ちゃんとした学術的?な答えがあった。

第一アロマ・・・果実由来
第二アロマ・・・醸造由来
第三アロマ・・・熟成由来

第一アロマは、
果実の香り。ブドウ品種特有の香り。持たない葡萄品種もある。
マスカットなどをイメージするとわかりやすい

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ドルチェワイン その1

ドルチェワイン その1

ソムリエになる前は、甘いワインは、おこちゃまの飲み物と決めつけいた。
しかし、プーリア州の旅であるエノテカに寄りました。

Cisterninoのristorante “Il Cucco”でロゼワインの魅力もここで再発見したけど、甘いワインの価値もここで、感じる事ができた。
Dolceに出たカスタードのタルトとMoscato。

イタリアのドルチェは日本人には大抵甘すぎる。
1口目重い(甘い)?と

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ガルガネーガ

ガルガネーガ

ガルガネーガ種は、古代ギリシャ起源と言われています。
ガルガネーガ種を使ったワインと言えば、やはりソアヴェだと思う。

ソアヴェの歴史は、2000年前、古代ローマ人がこのソアヴェ・クラシコ地域にガルガーネガを栽培したことに遡ります。

なぜ、古代ローマ人は、この土地にぶどう栽培をしようと思ったのでしょうか。
その理由は、「ミネラルのあるワインを造りたかったから」です。

では、なぜ「ミネラルのある

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シチリアワイン物語

シチリアワイン物語

2019.3.4、エトナ山の麓のワイナリーでテースティングランチ。
エトナのワインはエレガントで好き。
その地区でワイナリーに行きたいと、リクエスト。

シチリアって、国際品種や北イタリアの品種を多く作っているイメージがあり、ずっと不思議だった。
昔スペイン領だったりフランス領だったりしたからかなぁ?と予想していたけど…
それがここに来て説明を受けて納得した。

サービスをして下さった好青年のスタ

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真夏の赤ワイン

真夏の赤ワイン

ワインって、料理だけでなく四季感も大事だ!とここ数年で感じている。

そのきっかけになったのは、ワールドカップでイタリアが優勝した年、2006年夏の話し…

若かった私達、酒豪友達のYちゃんとフィレンツェに旅行。
昼間しかやってないトラットリアで1ℓの赤のハウスワインを注文。
当時二人、だいたい軽く一人頭1本を飲んでいた。
そして、酒飲みは、やっぱ赤ワインだろ!と無知な酒飲みもどきでした。

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カエサルとワイン

カエサルとワイン

カエサルは、ワインを広めた立役者。

地中海沿岸のお酒の主流はワインで、これに反してガリア人の飲み物はビールや蜂蜜水(酒/hydromel)がありました。
ローマ軍の進出にともなって、ローマ化していきます。
ステータスとしてワインを飲む方が文化的、社会的によくみられ、ビールは野蛮人の飲み物といった風潮が強まってきました。

結果的にそうなったのかもしれませんが、意図的?戦略の目的も垣間見れたり。

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プロセッコ。

プロセッコ。

今回は、プロセッコをフューチャー。
プロセッコってお手軽なワインなイメージがありますよね?
実は、フランチャコルタより歴史は長く150年位前から存在していました。
プロセッコは、イタリア北東部、とりわけフリウリ・ヴェネツィア・ジュリアとヴェネト地方の九つの地域において生産されています。コネリアーノ・ヴァルドッビアーデネ・プロセッコConegliano Valdobbiadene-Proseccoと

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ロゼワイン

ロゼワイン

ロゼワインと言えは、皆様はやはり…プロバンス産を思い浮かべるでしょうか?
残念ながら(笑)ロゼワインの生産はフランスに次いでイタリアは世界第二位。
ロゼワインについて調べてみると…
古代ローマ時代からプロバンスで作られていたと記述をみつける。
きっとイタリアから製法が伝わって行ったはずとイタリアラバー思考なんで考えてしまいますが…

私がはじめて飲んだのは…バブルの頃フランス料理店。
色が美しいだ

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サンジョベーゼと私。

サンジョベーゼと私。

イタリアワインの魅力は、品種の多さだ。
世界一の種類があると言われている。

故に、よっぽどのイタリア好きじゃないとあの種類を覚える気にはなれないはずだ。
醸造方法や栽培方法などをかけあわせれば、無限大ってことになる。
一生かけても飲みおおせない…と感じ、よっぽどの事がない限り、イタリアワインしか飲まないと決めていた。
だって肝臓は一つしかないから(笑)

「どのワインが好き?」とよく尋ねられます

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バローロキナート

バローロをベースに、砂糖を加えハーブやスパイスで香りをつけたアロマティックワインです。
主に使われるのがchina calissaia(キナノキ)の樹皮。
この木からはマラリアの特効薬、キ二―ネが抽出されます。
このバローロキナートが出回り始めた頃、マラリア治癒薬や抗マラリア剤と考えられていたのだとか。
発案者はトリノの薬剤師さんと言われています。
今でこそ食後酒として飲まれますが、昔は強壮剤や

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イタリアが好きだったから。

イタリアが好きだったから。

私のファーストワインは、多分フランスワインだったと記憶している。
なんせ…当時はバブルだったし、フランス料理店でバイトしていたから。

それが今では、イタリアワインをこよなく愛飲。
それは、ワインラバーから発祥したわけでなく…
まずイタリアという国に魅了され、色々な場面で出会すワイン。
イタリアは、ワイン王国という事に気づく。
世界広しといえど、全土で個性豊かなワインが作られているのは、イタリアだ

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