記事置き場

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最近の記事

躁鬱気質への気づきと振り返り。

27歳になった。いや正直「なった」というより「なっていた」という方が感覚的には近い。誕生日を終えてからはや3ヶ月強が経過しても、この事実を持て余している。 社会に出てから気づけば5年くらい(4月入社をしていないので、正確にはわからないのです)が経ち、もう新人面もとっくにできなくなった。 自分まだ新人できます!の気持ちもあるが、立ち位置的にはもう無理らしい。仕事は楽しいし、やりがいもあるけど、責任が与えられれば恐ろしいし、選択はいつも不安になる。自信ありげな顔の裏には、大概弱

    • 米津玄師 HENSHIN(変身)ツアー ライブレポート【完全版】

      人々の熱気。場内に立ち込めるスモーク。ちなみに照らされるライトの影響で左右で色が異なっており、遠くは水色こちらは桃色で、アイネクライネを彷彿とさせるカラーリング。 ライブ前特有の空気と、ふっと証明が落ち真っ暗になる会場。それでも今日の主役は未だは登場しない。 * 「駐車券をお取りください」 静寂を崩したのはライブとは一切関連のないはずの言葉。黄色いポールと四画面の監視カメラ。白い車がそのうちの一つに映し出されている。うたたねする警備員の横をすり抜け、地下の駐車場に滑り

      • 米津玄師 HENSHINライブの演出についての考察

        ライブ前特有の空気と、ふっと証明が落ち真っ暗になる会場。それでも今日の主役は未だは登場しない。 * 代わりにスクリーンに映るはどこか懐かしい車と、けむくじゃらの身体、それから長い爪。かちりかちりとハンドルにあたってはほのかな焦りや、いさみ足を表現するかのようなリズムを作っていた。 うたたねする警備員の横をすり抜け、地下の駐車場に滑り込んでいく。 ちらりとミラーに映るは黄色とオレンジのボタンの目に、グリーンで陶器のお面がハマったモフモフの頭。今回いきなりグッズの至る所を飾

        • 米津玄師 HENSHINライブレポ 2022.09.24(土)ツアー二日目

          ハイパーナーバスを乗り越え、無事ツアー二日目を迎えた東京体育館。ちょうど台風が熱帯低気圧に姿を変え、ぱらつく雨と轟く雷が会場を盛り上げるかのようだった。 雨足が強まりだす16時すぎ、身分証明書とQRコードを提示しながらここで始めて自分の座席の位置を知る。 会場内は浮ついた熱気の人人人、もちろんコロナ前に比べると幾分も少ないとは理解しつつ、久しぶりのライブということもあり、その異様な雰囲気に圧倒されてしまう。 人々の熱気。場内に立ち込めるスモーク。ちなみに照らされるライト

        躁鬱気質への気づきと振り返り。

          社会人歴一年半の雑感と、デザインに向き合って三年目の進捗。

          バリバリ働く仲間が最近増えた。20歳のインターン、大学2年生、2人。若い。 相対的に自分を若いとも、新しいとも言えなくなり(別段意識もしてなかったけれど)自分が受け取るだけではなく、渡すタイミングになったんだなーと感じることも併せて増えた。 それは新鮮でもあり、恐ろしくもあり、喜ばしくもある。 そんな個人の感情はさておいても、人に渡すためには「自分が理解している」と思っていたものを紐解いて、再度言葉にしたとき、 「あれ…?コレわかった気になっただけで、全然理解してなくね?

          社会人歴一年半の雑感と、デザインに向き合って三年目の進捗。

          はじめて触れた人の死について

          おじいちゃんが死にました。 79歳でした。 今まで生きてきて、家族と呼べるような人が亡くなるのは生まれてはじめてで、火葬場の外に広がる緑の丘を眺めながら、とにかく「不思議だ」と思いました。 祖父の死の知らせを受けたのは木曜の朝、母からのメッセージ一通。 「じいじが亡くなりました」 「葬儀の連絡は追ってまた」 このところ祖父は寝たきりで、私が行っても誰だかわからない状態ではあったので、ついにそうなったんだなーと、その瞬間はそれだけ思いました。 その後にある意味何も変わらない

          はじめて触れた人の死について

          大人ですか?あなたは。

          なんだか最近24歳になったみたいです。 どうにも実感がないし、小学生の頃「なんとなく結婚するのかな?」の年齢を迎え、その兆しもなく、毎日を生きています。 成人したあの日から、20歳になったあの日から、学生を卒業したあの日から、それなりに時間がたった今でも、大人になったのか?と言われるとずっとわからないままでいます。 そもそも大人って、何をクリアしていればなれるのかも、いまいちわかっていないし、考えてもいないから、それはそれでよいのだけれど、なんとなくもっとしっかりした「仕事を

          大人ですか?あなたは。

          何やってる人間なの?という問いについて

          鬼のように忙しかったこの一週間を駆け抜けました。どうも、どうも、どうも。 …どうもってどこを語源に持ってるのか気になってきました。 調べてみたところ どのようにもいうことができない〜、筆舌に尽くしがたい!(マジパネエ)みたいなところから、どうも言えない何か素晴らしいものを示すようになり、今のどうもがあるらしい。 つまりすごい、とか、やばい、みたいな強調のニュアンスを持った言葉な訳だね。理解理解。 うーん、なんの話をしたいのか忘れる。 あ、そうです。ここの3、4日は睡眠

          何やってる人間なの?という問いについて

          社会人分岐点(仮)

          社会人になり、半年くらい経ちました。デザイナーとしてはインターン期間を数えれば2年を終え、3年目になりました。そんなわたしです。 できることが増える一方で、できないことやできるようになるべきこと、が目の前には広がっているなあと感じる毎日です。 なんとなくデザインを作ること、だけならある程度のものが作れるようになり、(というよりデザイナーとしてデザインはできて当たり前として扱われる時期に来たのかもなあ)その先に自分は何を学べばいいのだろう。 そしてその先でなにを身につければ

          社会人分岐点(仮)

          就活でうまくいかないからインターンをはじめた話

          いつかは書かないといけないと思っていたことをまとめる。 わたしがインターンをはじめたのは、まごうことなく就活がうまくいかなかったからだ。 そもそも就活のシステムに対して反発?反感を覚えていたし、サマーインターンなどは3年の夏からゆるく参加していたけれど本腰を入れていたわけではないし、なんとなく「なんとかなる」と思っていたからだ。 自分は自分の能力でも「なんとかなる」ものだと就活を見下していた。 でも蓋を開けてみたら全然うまくいかない。面白いくらいに面接に通らない。 と言

          就活でうまくいかないからインターンをはじめた話

          若さと老いについて。

          なんというか、大概の文章は電車の中で書いている。しかもだいたい立っている時。目の前の流れる風景と差し込んだり、途切れたりする光を視界の端で捉えながら携帯を眺めている時。 流石にもう23にもなったので、自分の得手不得手がそれなりにわかるようになった。 青年期、みたいなものを抜けている、抜けかけている、そんな歳になった。自分の感覚器官が少しずつ、鈍く硬くなっていくのを感じながら、それでもあまり悲しくなることもなく、そういうものなんだろうなと、諦めを抱えている。 なにかを思った

          若さと老いについて。

          就活の話(していない)

          昔から理解できるものは、面白くない気がしていた。よくわからないことやものを理解していく過程がすきだった。 だったというか今もすき。だからこそよくわからない人間でありたい、という願望が根底にあり続ける。 その一方で理解されたいとも凄く、凄く思うことがある、多分それも嘘じゃないはずだ。この2つは自分の中で打ち消し合うことなく、変わらない欲として存在している。 ついぞ最近、社会人になった。半年遅れ。 多少立場と名前が変わったくらいの変化しかないといえば、ないんだけれど、でも社会

          就活の話(していない)

          夢の話(寝る方の)

          霧雨が降る街を眺めながらそれなりに混み合った電車の中、正午。 街並みはもう見飽きたものになっていたし、途中で止まるいくつかの駅は、なにかしらの用があって、降り立った街だから「そこの角を曲がったら、こんなものがあったな」なんてふと思い出す。 このところ電車の乗り換えが急にわかるようになった。(今更かもだけれど)「あの路線の先に確か行きたい駅だったはず」と経験が繋がって、路線同士がようやく頭の中で関わり合いつつある。 難しい駅でも迷うことが少なくなった。もちろんそれは、以前

          夢の話(寝る方の)

          スギは敵

          22年間も生きていれば、自分がどんな風に何を感じるのかも、多少わかるようになる。 電車の外で右から左に消えていく、ありきたりな日常のなかに、幸せを見た。白いタイル造りのベランダに、少し雑多に干された洗濯物。自分とは関わりのない、誰かの生活がなぜか「快い」と思う。 思った途端に目の端のふかふかタオルは遠く遠くに消えて行った。 なんの前触れもなく、死にたくなる。苦しいと感じる。泥の中でゆるくもがいて、深く落ち込んでいくみたいな、絶望なんだろうかと思う。理由も何もない無意

          二人羽織(またはそれ以上)

          私は文章を書くことがすきです。 何かを喋るのもすきだけど、考えたことをアウトプットするのがすきです。 でも最近は、たくさんのことを考えては自分で否定し、意味のない自己卑下を繰り返してはどんどん自分を嫌いになりました。 なんやろうね。これが自己卑下。 何かを考えて、こうだと思っても、脳のどこからか「でも○○の視点から見たらどうするの?」って声がして、一人二役。 時には三役も四役も自分の中に存在して、自分がなにを一番したいのか、わからなくなってしまっている気がします。 なんで

          二人羽織(またはそれ以上)

          だんごむし

          感覚が丸くなったなぁと思う。鋭かったソレはだんだんと、角が取れてドンドンと鋭敏ではなくなっていった。というか現在進行形で「なっていっている」そう言う感覚がある。なんだろうこれは。 別にもう自分が世界を救う救世主でもないと、とっくに気づいているし、王子様が助けてくれるわけでもなくて、魔法使いもいないし、大抵の困ったことは、何もかも自分でやるしかないって知った。 自分が悪くなくても、苦しいときやどうにもならないときがあって、そう言う理不尽から逃げられもしないことも知った。や