Ⅱ 低学年で覚えて欲しい学び方スキル 20 作文が書けるようになる その1
これには、補助項目がありません。「作文」についてその1で【解説】します。そして、その2で、幼児期での【育て方】を書きます。
作文についての【解説】
学校では「作文を書く」ことを目指します。それには、意味があります。様々な人が、いろいろと言っています。
・貴重な自己表現の場である
・自己肯定の場である
・集中力を高める場である
・将来と向き合う場である
・心が育っていく
その中で、一番大事なことは「文語で作文を書くことで、論理的に思考する力を育てる」ということです。私達は、文語で考えます。口語ではありません。だから、どこかで文語をしっかりと学ばないといけないのです。主語と述語が対応していて、考えた内容が過不足なく伝わるのが、文語です。
これは、最近話題になっている学力観の基礎になるものです。
「覚えている・知っているだけでは学力とは言えない。それらを活用し
て、自分の考えを論理的に述べて、それをもとに行動していくこと」
これが、今学校で求められている学力です。これの基礎が「作文を書く」ことで養われていくのです。
この力は、子どもの世界だけの話ではありません。大学生のレポートもこれが直結しています。社会人の面接試験や企画書、プレゼンすることにもつながっています。つまり、大人になってもずっと使い続ける力なのです。
そのために、1年生から作文指導が始まります。そして、様々な方法で、作文を書く方法を教えます。その方法の例を少し挙げておきます。
・穴開き作文…文章のカッコの中に単語を入れていくことで文例をため
ていく
・解説文…調べ学習をして、調べたことを書く。文章を書くことに慣れる
・毎日日記…毎日あったことを「~した」という文を並べて書く
・うそ日記…こんなことがあったらいいなと、自由に書く
・アンケート作文…アンケートに答えたことをつなぐと作文になっている
・自己紹介文…自分のことなので書きやすい
・なりきり作文…何かになったつもりで、作文を書く。例えば「ボール」
・5W1Hで書く方法を教える…いつ、どこで、だれが、何を、どのよう
にした、ということを書いてつなげていく
・カードで作文…書きたいことを思いつくままカードに書く。話がつなが
るように並べ直して書いていく
・読書感想文…本を読んで書くので、材料がたくさんある
・行事の作文…行事の感想を言い合ったあと、それを参考にして書く
一番推薦するのは、福島式200字メソッドと呼ばれるもんです。次の本を参照してください。
取り敢えず、作文はたくさん書くことが、上達の秘訣です。だから、学校では、ああでもない、こうでもないとさまざまな方法を駆使してたくさん書かせるのです。
本好きです。本を買います。余暇のための本ではなく、勉強のための本を買います。よろしくお願いします。