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Ⅲ 低学年で覚えて欲しい対人スキル 25 人に頼むことができる 感謝することができる その2
1️⃣ 困ったときに、先生や友達に頼むことができる。
2️⃣ 助けてもらったら「ありがとうございました」と必ず言う。
【育て方】
【解説】で書きました「頼み力」というのは、凸凹タイプの【育て方】の「すみません」に当たります。「すみません」については、次の記事を読んでください。
だから、4歳から6歳で、まだ「すみません」が使えないなら、0から3歳と同じように育てていかなければいけません。
親なら子どもが困っていれば、何に困っているかすぐ分かります。だから、すぐ助けようとします。平均タイプなら、それでも親が親切に助けくれたことを理解し、感謝します。しかし、凸凹タイプの子どもにっとっては、それでは良い親ではありません。
なぜなら、凸凹タイプは困っているからといって黙って親切にすると「黙っていても親切にしてくれる」と勘違いしてしまう特性があるからです。そして「0か100かの考え方」が働いて「これからも、一生黙っていても親切にしてくれる」と思ってしまうのです。
これは、もう王様気分です。「奴隷よ、我のたために使えよ」ということです。だから、段々増長し横柄になっていきます。逆に、親は「これだけ優しくしているのに、感謝してくれない」と不満を抱くようになります。
だから、「頼まれない限り、親切にしない」ことが、「すみません」=「頼み力」を育てることになります。つまり「頼まれなければ、困っているのを黙って見てる」のが、凸凹タイプの子どもにはいい親だということになります。
でも、それだけではなかなか「すみません」は、育ってきません。そこで「頼ませてから、親切にする」ことになります。それは「発表の方法 特別編」に書きましたので、再掲しておきます。
簡単な例をもう一つ、書いておきます。おかずが足らなくなって困っている例です。子どもが、白ご飯があまりどうしようか困った顔しています。
![](https://assets.st-note.com/img/1688652670536-1cPGWRrnWM.png)
【セリフ】 母と子の「やりとり」を使っています。
母「そんな顔して、どうしたの?おかずが足らなくて困っているんでしょう(「共感」)。」
子「そう。」
母「『ママのハンバーグをちょっと欲しいなぁ』って考えてるのかな(「想
像」)?」
子「欲しい。」
母「そいうときはね『ママ、すみません。おかずが足らないのでママのハン
バーグを少しください』といえばいいのよ(「覚えて」)。そしたら、
ママは『いいよ』っと言ってあげるから。分かった?」
子「分かった。」
母「じゃ。『ママのハンバーグを少しください』と頼みなさい。」
子「ママのハンバーグを少しください。(「すみません」)」
母「よく言えました。どうぞ、あなたのいるだけ取ってください。かまわな
い わよ。」
ハンバーグを取ろうとする。
母「黙って、取ったらダメでしょう。『ありがとう、ママ』って言いながら
取らないと。」
子「そうか。ありがとう、ママ」
母「いいえ、どういたしまして。これからも、困ったことがあったら、ママ
に頼んでよ。分からないのに、むちゃくちゃしないでね。お願いよ。」
子「分かった、ママ。」
母「どう?ママのこと好き?」
子「うん。好きだよ。」
母「ママも、あなたのこと好きよ。」
注)最後の3つのセリフは「愛着」を育てるものです。
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