#92 流れるように生きてきて、得られたのは「自由な心」でした
(945字・この記事を読む所要時間:約2分 ※1分あたり400字で計算)
スーツケース2個と、リュック1つ。
引越の荷物がまとまるにつれて、私の中国駐在生活も少しずつ終わりを迎えようとしていた。
現職の残り出勤回数は、後1回。
日本帰国までは、もう数日だ。
ざっくり1年半にわたる中国での暮らしは、忽然と始まり忽然と終了したようなものだった。
諸事情により急にしばらくは中国で暮らすと告げられ、まだちゃんと心の準備が出来てないうちに中国に飛ぶことになり、
そして事前に「やっぱり日本で生活したい」と転職活動を始めたものの、やはりこんなに早く次の仕事が決まるとは思っておらず、どちらもドタバタとした国際引越となった。
この数年は、新生活にやっと慣れたと思ったらすぐさま次の新生活を迎える、そんな感じであった。
中国駐在前は、日本国内で平均1年に1回の引っ越し。
中国駐在中でも、中国国内で2回ほどの引っ越しをしている。
大変なこともいっぱいあったが、これはこれで退屈せず、
色んな場所に行って、色んな人に会えて、楽しいことも辛いこともたっぷりと経験して……
短期間でたくさんの貴重な経験を得られた。
様々な土地を転々と渡り歩くうちに異なるライフスタイルにも触れ、世の中は広く、一つの生き方に固執せずもっと自由に生きて良いことを知った。
そして「全て何とかなる」を学べた。
現段階では大混乱しているような事態でも、時機になればおのずと解決策は出てくる。
目の前のやるべきことやり、苦しくても良く食べて良く寝る。そうしていくうちに、結局いつかは出口にたどり着けるのだ。
これらの貴重な収穫を両腕にたっぷりと抱えて、私は日本に帰る。
かなり前の記事で、「遊牧民のように生きていきたい」と書いたことがあるが、
この数年間はまさにその通りの生き方だった。
楽しかった。
とても充実した日々を送れた。
けれども、そろそろ定住を考えても良いかもしれない。
これからも空き時間を利用して世界のあちこちに旅に出るだろう。
でもお気に入りの場所で「家」を見つけて、ある土地に深く根を下ろし、残りの人生を過ごしたいとも思い始めたのだ。
一つの場所で落ち着くようになったとしても、この数年で培った自由な心さえあれば、きっと退屈しない人生を送れる。
この「自由な心」こそが、流れるように生きてきたここ数年間での一番の収穫なのではないかと思った。
📚自由な心は、どこに行っても自由だ
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