Tips #43:課題と、自分だけの時間。パワーとエネルギーを感じる時間
(589字・この記事を読む所要時間:約1分 ※1分あたり400字で計算)
世間の騒がしさに浸かっている時は気付かなくても、自分だけの世界に戻った瞬間、いきなり溢れ出す切ない怖さがある。
それは賑やかさから離れ、ひとりになってしまった温度差から来る寂しさーーというよりも、
一人ぼっちで抱えてきた、未解決のまま部屋の隅々に溜まった様々な問題が、
扉をくぐったとたんにギロリと睨みつけてくる、そのような逃げ場の無い恐怖感に等しい。
課題と、自分だけの時間。
誰かに助けてもらいたいと思いつつも、ああ、これは私だけが解決出来る課題なんだ、私が向き合わない限り抜け出せないんだとも分かっていて、
矛盾する気持ちの中でじりじりと過ごす時間。
少しの光も見えなくて、どこもかしこも塞がれたようで、
ひょっとしたらこの時間も永遠に終わらず、これからもずっと続くのではないかと、そういう錯覚でさえ起こって。
将来への期待も無くなって、ただただ恐ろしくて、
助けを求めるかのようにむせび泣いて、それでも結局は一人で乗り越えるしかない現実を知って。
文句も泣き言も全部飲み込んで、それらが痛々しく喉元を過ぎるのを感じて、
じんわりと腹の底いっぱいに広がる苦さを味わって。
そしてその苦さに少し慣れてきた頃。
深いため息と共に、「仕方がない、後もう一日頑張ってみるか」と呟いて眠りにつく。
そんな無力にうずくまるだけの時間。
私はなぜか、かえってこういう日々から、果てしないパワーとエネルギーを感じるのだ。
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