刀鬼、両断仕る 目次
この記事は魔剣アクション小説『刀鬼、両断仕る』の総合目次です。
完結済み、文字数はおよそ9万7千文字。全10話を17分割しています。
◇第一話【無粋】
山間、曇天。
合戦場となるはずだった草原には、両軍の武者の屍が転がっている。
血の海に立つは、妖刀『破門』を携えた剣士、柳義。
刀のため、人の道から外れた柳義は、己を『刀鬼』と呼称する。
そんな刀鬼の前に、鉄塊めいた鈍の太刀を持つ青年が現れ……
◇第二話【真波】上・下
少年が、一人の刀鬼から逃げている。
刀鬼の名を荒刈。彼は少年の持つ鞘を狙い、追って来た刺客である。
技刀『刻角』を持つ荒刈の前に、為す術なく殺されようとしていた少年。
けれどその時、荒刈の前に『無粋』を名乗る男が立ち塞がり……
◇第三話【和葉】上・下
少年・真波は、刀鬼によって侵略された国の領主の長男であった。
神秘の刀『龍鱗丸』の鞘を預けられた彼は、反撃のため無粋を頼るが、刀の力を忌避する無粋には断られてしまった。
そんな折、真波と無粋の行く先に和葉と名乗る刀鬼が現れる。
神刀『燕女』を手にする彼女は、真波の足止めのため、罪もない村の人々を皆殺しにしていた……
◇第四話【彼岸花】
『天刃』へと戻った荒刈は、事の次第を長である天宿に報告していた。
そして荒刈は、命を懸けて天宿に乞い願う。新たな刀を手に入れたいと。
その頃、和葉によって殺された村の人々を埋葬していた真波と無粋。
食事の折、真波は無粋に問いかける。何故に刀鬼を憎み、戦っているのか……
◇第五話【鏡鳴】上・下
鞘を残し、真波が消えた。
彼を探す無粋の前に現れたのは、『天刃』に破れた滝河の侍。
『天刃』に従って真波を攫ったという彼らに、無粋は怒りを露わにする。
霧が村を包む中、真波を追わんとする無粋の前に、宿敵である『彼岸花』の刀鬼が現れ……!?
◇第六話【鎧袖】上・下
『天刃』の目的は、「刀鬼の国を造ること」だという……
真波の命と鞘を引き換えに、城へと呼びこまれる無粋。
城門の前で立ち塞がったのは、強靭な体躯を持つ刀鬼、鎧袖。
力、速度共に無粋を上回る鎧袖を前に、無粋は……!?
◇第七話【荒刈】上・下
鎧袖を倒す為、鞘の力を用いた無粋。
勝利の代償に、その精神は限界を迎えていた。
ようやく真波の元へと辿り着いた無粋は、荒刈との決戦に挑む。
しかしかつての覇気を失った無粋目の当たりにし、荒刈は苛立ち、彼を「死体だ」と言い放つ……
◇第八話【龍鱗丸】上・下
無粋の精神はもはや限界だった。
責任を感じた真波は、天宿たちに対し「刀鬼になる」と言い放つ。
引き換えに無粋の身体を癒した真波は、己の力で戦うべく……!?
◇第九話【天宿】上・下
真波は『龍鱗丸』に呑まれた。
神を討つべく戦う天宿と、真波を正気に戻そうと立ち上がる無粋。
龍神と、二匹の鬼。三つ巴の戦いの果てに、無粋たちが見出した答えは……
◇第十話【 】
天刃は、滅びた。
戦いの後処理が続く滝河国。
すれ違う運命と、鉄塊の刀鬼狩りが進む道は……
全十話にて完結。
尋常ならざる剣士たちの物語、ぜひお楽しみください。
◇おまけ
こちらの記事は「刀鬼」連載前に逆噴射小説大賞2019に向けて書かれた、本編の冒頭800字です。
本編にもそのまま採用された文章ですので、ひとまずはこちらをお読みになって雰囲気など味見してみるのも良いかもしれませんね。
こちらは後書きです。
当然ながら読了後の閲覧をお勧めしますが、失敗したなぁみたいな部分も書いているので、完全に楽しめたぜ!最高!みたいなテンションの方にはちょっとお勧めできないかも。好き好きでお読みください。
◇螺子巻ぐるりは他にも多数の小説を書いているぞ!
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