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登場人物全員善人。Netflix「THE BOYFRIEND」は逆アウトレイジな恋リアだ!

男たちの恋と友情に、心洗われる。

ということで、今回はNetflix「THE BOYFRIEND」の第4~8話感想。

正直言いましょう。
僕が観てきた恋リア史上、一番面白いのが「THE BOYFRIEND」です。
1~3話の感想を書いている時点でそうなる予感はしていましたが、完全に期待を超えてきました。

登場人物全員善人。心洗われるリアリティショー

タイトルにもつけましたけど、もはや本作は逆アウトレイジ。
参加メンバーに良い人しかないので、見ているだけで心が清涼感で満たされます。
で、善良で優しいからこそ恋愛のすれ違いによる切なさも他の作品以上に強く感じる。

多様性の受容が叫ばれる昨今ですけど、こういう流れになってきたのも考えてみるとここ数年で。
きっと、参加メンバーの皆さんは生きづらい時期もあったんだと思います。
もしかしたら、今もその真っただ中にいるのかも。

でも、だからこそ人にやさしく出来るメンバーが集まったんじゃないかなと思うんです。
参加者の他のメンバーに対する接し方、かける言葉。
あまりにも全部優しいので、今後生きる中で参考にしていきたいと思いました。笑

寄り添う方とか、距離の取り方とか。やっぱ周りにいる人より上手いなーって。僕もこうなれたら、周囲の人をもうちょっと傷つけずに済むのかもと思いましたね。

あと、やっぱこの作品はとにかく画が綺麗です。
どこのカットを切り取っても、一枚絵で映画のポスターにできそうなぐらい。
アメリカの青春映画っぽくて、ビジュアル的にも観てて心地よいのは強いですね。


登場人物が全員愛らし過ぎる

こんなこと言うとキモいかもしれませんけど、登場人物全員に良いところがあり過ぎて僕には推しメンがいません。全員好きです(断言)。

ダイは真っ直ぐで可愛らしいけど、自分の気持ちをしっかり言葉にして相手に伝えられる言語化能力の高さを持っている。相反する二つの特性を両立すること、これは中々真似できないですよ。
自分より一回り以上歳上の人にも物怖じせずに意思を伝えるし、自分の考え方も偏見や否定を恐れずに口に出すことができる。
でも、時折年相応の悩みや戸惑いが出てしまう(特にシュンに対して)。このギャップが愛らしいですよね。

シュンは最初から8話に至るまで気分屋でまるでネコのような男ですけど、どこか人を惹きつける魅力を持っている。
職業名がアーティストになっていましたけど、まさにそのイメージ通り。
めんどくさい男だと分かっているし実際そうなのに、何故か注目してしまう。すごくスター性がある人なんですね。
恋の相手であるダイ以外には意外とコミュニケーション上手だったり、ゴーカートの運転を誰より器用にこなしてみせたりする意外な一面も面白い。
何やかんやで彼とダイは本作のメインカップルですよね。

料理人のカズトは、メンバー随一の人気者。
爽やかなルックスもさることながら、彼は人との距離の取り方がめちゃくちゃ上手い。
まあ、彼の場合モテすぎてそうならざるを得なかったのかもしれないですけども…
思いを寄せられた時の対応、断り方も受け入れ方も抜群に上手い。相手を傷つけず、それでいてはっきり断ったり、自分の気持ちを伝えたり。
器用過ぎるが故に悩んじゃうところや、時々ボケる(コケたりガラスにぶつかったりする)ギャップも魅力的でした。

テホンさんは多分、メンバーの中で誰よりも大人。
8話で、ダイとの関係に悩むシュンに対して的確なアドバイスを送っているのが印象的でした。
テホンさんは、メンバーで唯一複雑な家庭事情もあってまだ両親に自分のセクシャリティについてカミングアウトできていないらしく。
そんな悩みを率直にメンバーに伝え、アドバイスを請う姿を見てやっぱりこの人が一番大人だなと思いました。
年齢を重ねて頑なになるのではなく、歳下のメンバーにもちゃんとアドバイスを求めて素直に聞けるっていうのが何より大人だなーと。グループの中で年齢が上の方であっても、こういう人間でありたいですね。

ゲンセイはかわいい。とにかく愛らしい。
リョウタがカズトにカフェラテを作ってあげたとき、嫉妬して「(カフェラテは)ゲンセイ限定だと思ってた」っていう発言した時、僕テレビの前で悶えましたもん。
苦節34年生きてきましたけど、まさか男の発言で自分が悶えると思ってませんでしたよ。生きてみるもんだな。
仕草とか発言とか、いちいち可愛くて見ちゃう。これが恋なのか?

リョータは優しくて色んな人から相談を受けるけど、自分の恋愛のことになると途端に不器用になるところが視聴者目線からすると魅力的でしたね。
意中に人に思わずLINEしちゃう感じとか、めちゃくちゃオシャレっぽいルックスとギャップがあって可愛かった。
そして、何より彼はいつも自然体で凪のような立ち振る舞いなのに、全面的に優しいところが良いです。

アランは、ガンガン話す感じなのに相手に対してしっかり優しさを持っていることが伝わる、僕の周りにいないタイプの人だなーと思いました。
結構、お喋りな人って相手のペースに合わすのが苦手な人も多い気がしているんですけど。
アランは相手の話を聞いて噛み砕き、その上でしっかり自分の意見を伝えれる会話の押し引きができる人なんだなーと。
ダイがアランの話を上手くまとめちゃう部分がちょっと苦手と序盤で話していましたが、多分それはタイプが似ているからなんじゃないかと思います。
二人とも言語化能力が高いからぶつかっちゃうのかな。

途中加入のイクオは、グイグイ系年下男子。
恋愛的には相手に核心的な一言を言わせようとするちょっとズルい部分も感じましたけど、それを補って余りある素直さや可愛さがありました。
加入直後はダイにいくと見せかけて、その後カズトにいくあたりはTVショーとして最高のムーブ。盛り上げ要員で絶対必要な役割でしたね。
彼がこの番組の起爆剤を担っていた感じがします。

逆に途中で抜けちゃったユーサクさんは、どうやらかの業界では有名な男らしく。
ダンサーという職業も相まって引き締まった身体に男らしいフェイスという、その気のない僕でも多分彼はモテるんだろうなと思わせる男。
しかしながら、話してみると口ベタof口ベタ。笑
思いを寄せるカズトに対しての会話なんて緊張し過ぎで笑っちゃいましたけど、彼なりに変わろうとしたり、気持ちを率直に伝えようと不器用ながら成長していく姿は胸を打つものがありました。
彼がハウスから抜ける時、僕唯一泣きかけましたからね。笑
まさか、鶏肉の金額で注意されたり鶏肉をスムージーにして飲む男に泣かされるとは…

とにかく、こんな感じでメンバー全員魅力的ななんですよ。
正直書こうと思えばまだまだ書けますが、このままだとマジでこの記事が1万文字とかになっちゃいそうなのでこの辺にしておきましょう。笑


こんな番組が増えれば、セクシャルマイノリティを理解する人も増えそう

この番組を観ていて、あまりにも面白かったので初めてLGBTについて自ら調べてみたりもしました。

僕、押し付けがましいのが本当好きじゃなくて。
LGBTの人たち自体には全く抵抗ないんですけど、デモやってたりとかディズニーがそこに気遣って変にキャラクター増やしたりとかめっちゃ嫌いなんですよ。笑

でも、こういう普通に面白い番組があったら自分から知ろうと思える。
本来、そういう流れじゃないと相互の理解って絶対進まないと思うんですよね。

番組の中でのそういった部分の取り上げ方も仰々しくなくて、すごく自然。
仲間同士が話している中で普通に出てくる話題のような感じだったので、僕もすごくニュートラルに観ることができました。

この番組、何気に社会的意義もかなり大きいんじゃないでしょうか。
こういう番組がもっと増えてくれれば良いと思います。

さて、最終回を含めた残り2回がいよいよ明日配信。
ボーイズたちの美しい物語がどんな完結を使えるのか、注目です。

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