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MY BEST MUSIC OF THE YEAR【2016年編】

2016年は、僕が26歳の頃。
いやー、いよいよ近年に入ってきた感がありますね。
まあ、近年って言っても7年前なんですけど…時の経つ早さよ。

余談ですが、この年に僕は最初の転職をしました。結構自分の中の転機でしたね。

さあ、今回の「MY BEST MUSIC OF THE YEAR」
一体どんな曲が飛び出すのでしょうか。

MY BEST MUSIC OF THE YEAR(2017)

金賞(1曲)

恋/星野源

ベタベタな選曲で申し訳ない。
ドラマと共に日本を魅了した本楽曲。もちろん曲も抜群に良いんですけど、個人的には歌詞の世界観がずば抜けていたかなと。

凄みを感じたのは、サビ締めにぶち込まれた「夫婦」という単語。
日常生活では誰もが使うワードなんですけど、多分ここまではっきり「夫婦」っていう単語を主張させたヒット曲ってそうなかったと思うんですよ。

J-POPにおける”恋”って、どこかで結婚するまでの関係性って思われている節があって。
どの曲も、なんとなくその暗黙の了解に従って作られていた気がするんですよね。
ある種、音楽ってロマンチックなフィクションの世界で。
そこに「夫婦」という生活感溢れる手垢がついた言葉はミスマッチと思われていた訳です。

しかしながら、そのルールを躊躇いなくぶっ壊したのがこの曲。
夫婦になってもその関係性は恋だろ、というメッセージ性とタイアップ先とのリンクが凄かった。そりゃガッキーも惚れるわな。
シンプル極まりない曲名にも、どことなく風格が漂う。
文句なくこの年のNo.1ソングです。


銀賞(2曲)

サイレントマジョリティー/欅坂46

初期の欅坂の楽曲は本当良いのが多い。
この曲は色々といわくつきっちゃいわくつきですが、やっぱこれぐらい尖らないと個性って出ないよねえ。
乾いたアコギから始まるドラマチックなイントロ、平手ちゃんの低音から始まるAメロは否が応でもこれまでの坂道グループの曲とは異なるテイストであることを予感させる。

サビのメロディもすごいっすよねえ。
普通のヒット曲とはちょっと違って平坦な感じなのに、耳について離れない。1990年から2000年代にかけてヒットしてきたキャッチ―でメリハリのあるメロディとは一風違う。
それでいて、後半は加速するようにフックがついていく。どうやったらこんなメロディ思いつくんだろうか。

前前前世/RADWIMPS

クセ強バンドが思いっきりキャッチ―に振った曲を作ってみました、という規模では収まらないのが彼らの凄いところ。

まず、曲名と歌詞のテーマの発想がスゴイですよね。
ちょっとB'zみを感じるというか…若干のダサさがハズしとして機能しています。
「ぶきっちょ」「また宇宙をはじめてみようか」「銀河何個分かの」「革命前夜の僕ら」等、言葉選びの端々から野田洋次郎イズムが炸裂しているのが素晴らしい。

メロディは「マニフェスト」なんかにも似た雰囲気のある爽快感が特徴ですが、このクセのなさが映画「君の名は。」の青春感にベストマッチ。
タイアップ先に合わせた雰囲気の曲を書けることはメロディメーカーとしての絶対条件。
他の楽曲も含め、こんなにも作品にマッチした曲を提供できるのが素晴らしいです。


銅賞(3曲)

恋を知らない君へ/NEWS

久々に良い曲をもらったな、という印象。
ナルシズムが先行するものの文句なく美しい歌声を持つ手越、そしてそんな手越と双璧を成す歌唱力のまっすー、初期はめっちゃ歌ヘタだったけどこの頃から低音域の魅力をうまく引き出し始めたシゲ、そして3人のバランスをうまく取る小山。
4人の歌声が揃うことで、バラードナンバーとして最大の魅力が発揮されているグループにまっちした楽曲。

LOSER/米津玄師

米津人気爆発の起爆剤となった本楽曲。
前作「アンビリーバーズ」まで僅かながら残っていたボカロ感が完全に抜けきって、垢抜けた印象。
もちろんボカロP時代からズバ抜けた才能はあったんですけど、また一段上のステージに進んだ感じがするというか。
曲のコンセプト的にはやけっぱちポジティブというか。
どうせ負け犬なんだったら好き勝手やってやろうぜ、というハッパかけソングですね。

復活LOVE/嵐

「I seek」も嵐らしくて良い曲なので悩んだんですが、今回は山下達郎&竹内まりや夫婦によって紡がれた大人のラブソングをチョイス。
シンプルなメロディなんですが、大人っぽいアレンジと全編に渡る松潤の下ハモ、しっとりとしたDメロが曲全体に奥行きを与えています。
終盤の相葉くんによる「おかえり」というセリフはファン垂涎。松潤やニノではなく、普段そういうセリフを割り当てられない彼だからこそ良い気がしますね。


佳作(5曲)

羽/稲葉浩志

彼のソロ曲をこの企画で取り上げるのは初めてですね。
B'zではあり得ないようなEDM風の打ち込みサウンドに、ソロ曲では珍しいキャッチ―なメロディが耳に残る。
歌詞はお得意のハッパかけ系ですが、その中でもこの曲の歌詞は完成度が高い。「すべてはスタイル 跳び方次第」という歌詞が印象的なサビの韻踏みは稲葉ならでは。今年、THE FIRST TAKEでも披露されたソロでの代表曲。


THE DAY/ポルノグラフィティ

これぞポルノ、といわんばかりの畳み掛けるような昭仁のボーカルがクセになる。
サビの「絡み合う 迷宮 迷宮」という歌詞は「make you」「めくるめく」にも聴こえるようにあえてやっているんでしょうけど、この辺の言葉選びも彼ららしくて好きです。
メロディもよくよく聞くとなんか変なんですけど、力技でそれをキャッチーにする勢いがすげえ。


生きていたんだよな/あいみょん

ブレイク前夜のデビュー曲なわけですが、この時点で只者じゃない雰囲気が漂いまくり。
Aメロで語りからスルッと歌メロに入っていくあたりの自然さ、押し付けがましくなくただただ思ったことを歌っている感じが、実にシンガーソングライターというか。歌うために生まれた人なんだなぁと思わされますね。

花束を君に/宇多田ヒカル

シンプルイズベストというか、これ以上ないぐらいに彼女の歌の魅力が際立っていますよね。
歌が上手いとか下手とか、そんな陳腐な評価では片付けられない美しさがある。
歌詞は死化粧について歌っているように見えるけど、暗さのないアレンジも相まって普通の旅立ちにも思える。聴き手の気持ちによって色んな捉え方ができるのも素晴らしいと思います。


Have a nice day/西野カナ

前の曲からの温度差エグ過ぎて風邪引きそうなんですけど。
しかしながら、もうアホ全開の歌詞がたまらなく良いんですよ。ある種宇多田ヒカルには絶対書けない世界の曲というか、頭空っぽにして通勤中に聴ける感じがとても良い。僕ってカナやん好きなんだなぁ。



というわけで、久々のこの企画は2016年編でしたが。
2012〜2015年辺りより選ぶのが大分楽になりました。いよいよ邦楽復調といった感じ。

それでは、また2017年編でお会いしましょう。


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