本当にあったマッチングアプリの怖い話①新宿三丁目駅の攻防-前編-
そろそろ初夏ですからね。
リアリティのある怖い話をしてみようかと思いまして。
これまで何度か、マッチングアプリを使っていた時期がある。
これは今から6年程前、僕が27〜8歳ぐらいの時の話。
良くないことと分かりつつも、当時の僕は”いいね”を連発してとにかく色んな人と会おうと考えていました。
まずは会わないと相手がどんな人か分からないっていうのもあるし、そもそもアプリ自体そんなに甘くないと思っていたので。
多くの人に”いいね”を送らないと、そもそも会うところまで進まないと思ってたんですよね。
で、その中でマッチングが成立したのがA子さん。
年齢は当時の僕より3個下だったので24歳かな。
写真は顔のアップと全身があったんですけどアップはかなり寄り気味、全身はかなり俯瞰で撮られているものだったのが記憶に残っています。
身長は150cm、体型は”普通”と記入されていて。どちらかというと小柄で可愛らしい雰囲気の女性でした。
で、メッセージでしばらくやりとりした後にLINEを交換し、なんとなく会うことに。
その辺から、A子さんからどこか怖い雰囲気を感じるようになりまして。
なんか、LINEのメッセージが変にエロいんですよ。
「昨日エッチな夢見たー」みたいなこと言われて内容を具体的に聞かされる、みたいな。超怖くないですか?
この時点で大分引いてはいたんですけど、約束を反故にするのは気が引けてしまって。
一回だけ会ってみるかな、と思ったわけです。
金曜の夜、新宿駅新南口で待ち合わせ。
けど、約束の時間になっても彼女らしい人は現れず。
困ったので、LINEでメッセージを送ろうとすると。
「oilさんですよね?
ずっといたのに、気付いてくれないから」
一人の女性が僕に話しかけてきた。
僕の知らない女性だった。
「…?えっーと…」
脳が理解を拒否していた。
「予約してくれたお店、行きましょう」
僕は、僕の1.8倍ぐらいありそうな体型の女の子に手を引かれた。
完全に思考は停止していたが、とりあえずその手は振りほどいておいた。
皆さん、写真詐欺には気をつけろ。
後半へ続く。
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