たなかさき | Saki Tanaka

武蔵野美術大学卒業後、人生模索中。 ツアーの添乗員 / 富士山ガイド / 作家 / 旅…

たなかさき | Saki Tanaka

武蔵野美術大学卒業後、人生模索中。 ツアーの添乗員 / 富士山ガイド / 作家 / 旅人 / 自由人 これからは意外な組み合わせの人と人が出会っておもしろいものが生まれる時代。美味しいごはんを食べながら、様々な背景を持つ人たちの話を聞くのが好き。

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たなかさきとは何者か。

 (最終更新:2021/08/30)  随時更新しています。自己紹介記事です。  好奇心の塊なので、まだまだ色んなことに挑戦したいです。  依頼は随時受け付けています。対価は相談。  連絡はメール、またはSNSのDMにてお願いします。 ★持っている資格など → 国内旅行業務取扱管理者 / 国内旅程管理主任者 / 上級救命講習修了 / ビジネス実務マナー検定2級 / ダイビングライセンスCカード / 温泉ソムリエ ★わたしのこれまで■小学校  書初めの漢字一字の選択は

    • 大好きな組織を離れてからの、私の2022年

      お久しぶりです。さきっちょです。 一年前、こんなnoteを書きました。 あれから一年。選んだ道を、振り返ります。 ・1年間いろいろ。 おてつたびを離れたのが、2021年の年末。 そして、元旦の初日の出を見るツアーから、2022年が始まりました。 コロナの影響も残る中で、観光業の現場へと飛び込んだわけですが、春頃までは添乗の仕事の需要も少なめ。添乗以外の仕事などもしていました。 春先から、少しずつ添乗の仕事も入るようになり、各地を飛び回る生活に。 (ざっくり説明すると、

      • 人が出会う「旅」はなくならないと思う。おてつたび@いちご観光農園

        あれから少し時間が経ってしまいましたが、あらためて、千葉市での農業おてつたび について、お話したいと思います。 ◆いちご観光農園で、おてつたび!私が今回行ってきたおてつたびは、こちら。 千葉県千葉市の いちご観光農園『エーアト・べーレ』でのおてつたびです。今回のおてつたびは宿泊なし。現地まで毎日通う2日間になりました! お手伝い内容は観光農園の受付で、いちご狩りの受付補助や農園内でのいちご狩りの説明と練乳・ヘタ入れのお渡しがメイン。 また、こちらはいちご以外の作物も育てて

        • 大好きだからこそ、関係を結びなおしたい。私は、大好きな『おてつたび』という会社を卒業します。

          お世話になっているみなさまへ。私は、元気にやっています。 こんにちは。田中沙季です。 おてつたび公式noteで、インタビュー記事など執筆していましたが、今日は久しぶりに、個人としてのnoteを書きます。(あくまで個人としての発信です!) 誰だって、大好きだからこそ、距離感や関わり方について悩むことってあると思います。 色々な見方はあるかと思いますが、大好きだからこそ離れる、という選択肢だって、長期的にはあっていいはず。そんな私の選択についてのお話。 そして「おてつたび」

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        • 🇺🇸アメリカ横断1ヶ月
          15本

        記事

          ”階層”の分断とは、選択肢の受け皿なのかもしれない

          世界には、越えられないルールが存在している。 「時間は過ぎ去っていく」とか、「やがて老いて死を迎える」とか、どの道を選ぶかによって左右されない大前提のルール。 しかし、そのもうひとつ先には、選んだ道、属するコミュニティ、環境といった条件ごとの固有のローカルルールがある。 これは、どこに行っても共通するルールではないし、場所によっては一方と真逆のルールであったりもする。 それでも、それがどんな場所であっても、その場所自体のローカルルールを理解して、それをふまえて生きていく

          ”階層”の分断とは、選択肢の受け皿なのかもしれない

          この社会で生きていくということ

          「わたしが見ている世界」と、「相手が見ている世界」は違う。 人は、それぞれの立ち位置からの世界しか見えていなくって、それぞれに主張を述べている。 主張の背景にはもちろん、その主張に至るだけの材料が確かにあるんだろうけれど、どうやら厄介なことに、それは他人から見えづらい性質をもっているらしい。 2020年はコロナの影響もあって、これまで以上に様々な意見に触れることが増えた。 ああ、こんなに違う意見がたくさんあるんだ。 なるほどな、と思う主張もあった。 それと同時に、違う

          この社会で生きていくということ

          学生という立場に甘えてきたこれまでの日々のこと

           「私、まだ学生なんです。」  大学生になってから、何度この一文を使ってきたことだろう。使うたびに思う、本当に使い勝手の良いワード。  これを聞いた相手の態度は変わる。「そうなんだ!頑張ってるね!」「これから先、まだまだ色んなことができるから頑張りなよ!」「やりたいことに向かってどんどん走るといいよ!」  ……どうやら、世の中の大人たちは「学生」という身分に不思議なくらい甘いらしい。 ---  私は大学に入る前に一度、ホテルで住み込み勤務をしていたことがある。当時は学生

          学生という立場に甘えてきたこれまでの日々のこと

          今日を生きて、明日へ向かう。私はどこへ向かっているんだろう。

          この世界には、自分が思っている以上の選択肢がある。そして私は、他の誰とも異なる道を、選び取って生きて、死ぬ。 あたりまえのことだけれど、その現実は、年齢を重ねるごとにリアリティをもって迫ってくる。 春から、私は大学4年生になる。一般的に行けば就活、”本来であれば”もうエントリーをはじめている頃だ。 ……気が乗らない。色々な理由を引っ張り出すことはできるけど、今のところ、私はまだ「就活」をしていない。 *** 生きていく選択肢って、自分が思っているほど狭くない。 就活はし

          今日を生きて、明日へ向かう。私はどこへ向かっているんだろう。

          ひとは「ストーリー」に対価を払う

           ひとは、誰しも「物語」を求めている。  フィクションであれ、ノンフィクションであれ、人間は「自分が持っていないストーリー」を知ることに魅力を感じる生き物なのだと、わたしは思う。  絵画だってその典型例。  色彩や形態の魅力があることはもちろん、そこには、作品に紐付けられた「ストーリー」がある。  ストーリーが知りたいから、人々は作品に惹きつけられる。  時々制作アシスタントをしているアーティストの姿を見ていても、そう思う。  もし彼が、ただキャンバスに色を付けているだ

          ひとは「ストーリー」に対価を払う

          ”銀のしずく降る降るまわりに、金のしずく降る降るまわりに”

            『 銀のしずく降る降るまわりに、金のしずく降る降るまわりに。   シロカニペ ランラン ピシカン、    コンカニペ ランラン ピシカン。』  このフレーズを、耳にしたことはあるだろうか。  アイヌ民族の叙事詩、ユーカラ(yukar)の、ある物語の一節で、物語は語り手であるフクロウの神様が、この一説を歌いながら人間たちの村を見下ろして飛んでいる語りからはじまる。  綺麗な響きだな、と私は思う。 ☆  先日、色々と立て込んでいた仕事がひと段落したので、一日、久しぶり

          ”銀のしずく降る降るまわりに、金のしずく降る降るまわりに”

          人間には、非日常の場であそぶことが必要なのだと思う

          あの日、私は「非日常」のなかにいた。 広島県の尾道から愛媛県の今治を結ぶしまなみ海道は、瀬戸内の島々を6つの橋で繋ぐ。 尾道側からまず、尾道水道を挟んで対岸が向島(むかいしま)、そしてその次が因島(いんのしま)。 そこからしまなみ海道をはずれて、所要時間3分という”日本一欠航しづらいフェリー”で海をわたった生名島(いきなじま)。その東に、人口500人という離島、佐島(さしま)という小さな島が位置している。 私は今回、この小さな島の秋祭りに参加してきた。 潮風が秋を運ぶ小さ

          人間には、非日常の場であそぶことが必要なのだと思う

          秋色の東北を旅した日のこと。

             この季節になると、思い出すものがある。  あれは二年前、私が大学1年生だった秋のこと。  夏が終わって、肌寒さを感じる今頃の時期になると、あの旅をしたときの生々しい感覚が、皮膚をなぞる秋風とともに鮮明に戻ってくる。  私の大学では、毎年10月末に学園祭がある。  「学生主体の」という前提のもとおこなわれる学園祭への参加は強制ではなく、参加するもしないもあくまで個人の意志で、企画に参加せずに楽しむ側に徹することもできる仕組みになっている。  また、三日間ある学園祭の

          秋色の東北を旅した日のこと。

          あの旅を終えて今、

           このところ、考え方がぐるぐるとアップデートされている。  その理由が何かはもう、はっきりしている。 「人と会い、人と話す機会が増えた」こと。 そもそも自分の考え方をアップデートしていくのには、たくさんの人と会うだとか、外からの情報に触れることが必要なのはずっと”頭ではわかって”いた。  だけど、”頭でわかって”いるところまででは、たいして先には進めない。 「口では何とでも言えるけどね。最後は行動したことがすべてだからね。」いつだったかのバイトの帰り道、社員さんがぽつりと

          あの旅を終えて今、

          [🇺🇸-15] 2/25 Mon : Monument valley - Sedona②

          モニュメントバレーの宿で、ひとしきり絵を描いた後、モニュメントバレーのビジターセンターへ立ち寄った。 赤土の大地は平らに広がり、点在する岩山が静かにたたずんでいる。 車高の高い車であればモニュメントバレーのなかを走ることができるので、駐車場のなかには下半分が赤茶色になった車が何台も停まっていた。 ビジターセンターにはギフトショップと、先住民の生活に関する簡単な展示があった。 先住民関連の土地とはいえ、ここは観光地。ギフトショップはやはり「観光客が喜ぶもの」なんだろう。

          [🇺🇸-15] 2/25 Mon : Monument valley - Sedona②

          [🇺🇸-15] 2/25 Mon : Monument valley - Sedona

          モニュメントバレーにあるロッジで朝を迎えた。 朝日を見るために、すこし早起きをした。 まだ外気は零下で、フリースやダウンを重ね着しても寒かった。 部屋のテラス、右手寄りにはモニュメントバレーの岩が見える。ちょうど朝日が登ってくる方向。 「さきは何でアメリカに来たの?絵を描きたいって言ってたのに全然描いてないよね」 Chizuruに訊かれた。 描こうとは思ってたんだけど、なんとなく流れちゃって。それと…。 私はゴニョゴニョと言い訳をする。 何でだろう。私もわからない

          [🇺🇸-15] 2/25 Mon : Monument valley - Sedona

          [🇺🇸-14] 2/24 Sun : Williams - monument valley

          朝、宿を出てグランドキャニオンに向かった。 いつか行ってみたいと思っていた地球の裂け目、グランドキャニオン。 高い所にいる感覚は無いのだが、グランドキャニオン周辺の高いところの高度は、実は1500メートルにもなる。 2月末。日中でもまだ寒く、今年は雪も残っていた。 この辺りを流れるコロラド川。それが長い時間をかけ赤土の大地を削ってできた谷がグランドキャニオン。 その谷を見下ろす崖の上、北側がノースリム、南側がサウスリム。 コロラド川が流れるところまでの高度差は小さいところ

          [🇺🇸-14] 2/24 Sun : Williams - monument valley