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[🇺🇸-15] 2/25 Mon : Monument valley - Sedona

モニュメントバレーにあるロッジで朝を迎えた。
朝日を見るために、すこし早起きをした。

まだ外気は零下で、フリースやダウンを重ね着しても寒かった。

部屋のテラス、右手寄りにはモニュメントバレーの岩が見える。ちょうど朝日が登ってくる方向。

「さきは何でアメリカに来たの?絵を描きたいって言ってたのに全然描いてないよね」

Chizuruに訊かれた。

描こうとは思ってたんだけど、なんとなく流れちゃって。それと…。
私はゴニョゴニョと言い訳をする。

何でだろう。私もわからない。 

ゆっくり描きたい?技術がない?見られながら描くのが嫌?


鉛筆、水彩、ボールペン、色鉛筆。
スケッチブックといつもの画材を持って、朝の空気で冷え切ったテラスの椅子に座って。

…絵を描くって、何だろう。

旅先で、風景を描く。それは私だからできることなのだとChizuruは言う。

確かに、私が描いたものはどう頑張っても私の絵にしかならない。
でも、その場所に行ってスケッチ的に写し取るだけでは誰が描いても同じような絵になると私は思う。
それは、私がしたい事なのか。 

旅することと、絵を描くことは私の軸に近いものだと思うんだけど…。

かつて、知らない土地を見た画家たちは、その風景と自分の感じたものを描きとめたいと願っただろう。
風景画家、人物画家。彼らには、それぞれ得意なモチーフがわかってきていたけど、今の私はそれがわからない。

今は、自分でセーブをかけている気がする。
どうやったら、これが外せるのか。

自分のことが一番見えていないのは、自分なんだろうと思った。

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