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今日を生きて、明日へ向かう。私はどこへ向かっているんだろう。

この世界には、自分が思っている以上の選択肢がある。そして私は、他の誰とも異なる道を、選び取って生きて、死ぬ。
あたりまえのことだけれど、その現実は、年齢を重ねるごとにリアリティをもって迫ってくる。

春から、私は大学4年生になる。一般的に行けば就活、”本来であれば”もうエントリーをはじめている頃だ。
……気が乗らない。色々な理由を引っ張り出すことはできるけど、今のところ、私はまだ「就活」をしていない。

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生きていく選択肢って、自分が思っているほど狭くない。
就活はしていないけれど、これまでの日々、私は運良く様々な人と関わる機会が多くあった。
 
時代の流れ、生まれた環境、育った環境、持っている資質。
人と人とを単純に比較できるほど、少ない要素で人は成り立っていない。なのに、そんななかで、誰もが自分の経験則を頼りに生きている。
答えや安定した生き方なんてどこにも用意されていないなかで、私たちはどこへ向かおうとしているのだろう。
 
 
最近、添乗員の資格を取って実際にツアーの仕事を始めた。いわゆるツアーコンダクター。正確には、旅程管理主任者というやつだ。

合っているか合っていないかで言えば、合っている、と今のところは思う。工夫できる点は山のようにあるし、なにより仕事終わりに気持ちが疲れていない。
 
これまで、あくまでアルバイトでしかないけれど、いろいろな仕事をしてみた。
旅館の食堂スタッフ、清掃と接客の客室係、個人経営の居酒屋、飲食店のホール、キッチン、洗い場、食品販売、寺社の清掃、試験監督、宴会サービス、クローク、百貨店のショーウィンドウ制作。Illustratorの作業をしたり、ワークショップの企画・実施もした。
そういえば、スロットの打ち子も一度だけやった。

一方で、ギャラリーでのグループ展示に作品を出品して、売れたこともある。
アーティストのアシスタントで、制作の手伝いもしている。

色々な人と出会った。色々な人と話した。

私の実感としては、それぞれのコミュニティで考え方も、「普通」の方向性も違う。
だけど、究極的なゴールはそんなに大きくは違っていないんじゃないか、と思う。

向かうべき道はどこなのだろう。
そもそも国内だけを見なくても良いのではないか、というのは昨年のアメリカ横断で感じた。
その一方で、日本国内の、小さなコミュニティの粋なプレイヤーたちを知ると、国内が劣っているなんてことは絶対にないと強く思う。

これほど様々な道を歩いてきた人と会うこと、話をきくこと。私がこの境遇にいるのもきっと偶然、である。

でも、ここまで色々な話を聴けたことはどのようなかたちであれ、今後に繫げていかなければならない、というか、繋げていくことになるんだろう。

明日の私、未来の私へ。
私の人生は私にしか生きられない。
広く、まっすぐに前を見ることができる人であれ。

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