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生きることに価値を見いだす偏見
いくつもの言葉が呪いのように渦巻いて、私を捕らえて離さない。その一方で、言葉を使いつくしても自分にも他者にも伝えられないことがあるような気がして、途方に暮れる。声にならない言葉とともにあることは存外疲れるものだ。
言葉にするということはなにかを決めること、可視化すること。書かれなかったこと、いわれなかったことと区別されるもの。なにを書いたか、あるいはなにをいったかではなくて、ほんとうに大切な
歳を重ねるということ
いつからか歳をとるのが怖くなった。ほんの少し前には年齢よりも先を歩いていると思っていたのに、今はそうは思えない。私たちは誰しも関係のなかで生きている。だから、私が歳をとるのが怖くなったのは他者や社会が求める規範に対して上手く応えられないからではなくてみずから立てた規範におくれをとっているからだといってみたとしても、それがほんとうのことなのかはわからない。ただそう信じたいだけなのかもしれない。
言葉に誠実であるために
どれだけ本心で話しても言葉にすると伝わらないことがある。くだらない会話では多弁なのに、本当に伝えたいことはどうしても伝わらない。
私は内向的で繊細なのだろう。内向的な人は閉じた世界を持っているものだと思う。私はその世界においては言葉に誠実であれているのに、いったん言葉が私から離れてしまうとどうしても誠実であれなくなってしまう。私にはそれが悲しいことに思える。もしかしたら私はなにも喋らないのが
私にとっての『やさしさとは』
私にとっての乃木坂46『やさしさとは』を定義するのは難しい。強いていうなら、私にとって『やさしさとは』は、「階段島」「サクラダリセット」に近いものなのだと思う。私を私のままみつめる瞳。あるいは、私が私のままでいいんだと教えてくれる存在。
今となっては私がこの曲と出会ったのがいつのことだったのか思い出せないけれど、少なくない時間を共に過ごしたことは確かだと思う。私が苦しいときや、悲しいときに、
私の世界に青を鳴らし続けるために
もうすぐ2022年が終わろうとしている。その前に私はこの文章を書き上げなければならないのだと思う。それは、私の体の状態が悪化し、大学院進学を断念せざる得なくなったとか、大学を卒業したとかもあるだろうけれど、23歳を迎える2023年に向けて現時点での私の答えのようなものを示しておかなければならないと思われたからだ。
2022年は私にとって苦しい1年だった。私は自分という存在の希薄さにまざまざと