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Travel To Anywhere

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たぶんどこにでもいける。
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#エッセイ

Betterという価値観について

Betterという価値観について

少し参加しているコミュニティーから、1ヶ月後のイベントでおすすめの本の紹介をして欲しいといわれたので二つ返事で了解した。当日の予定だけあけておいて「まあそれまでに準備すればいいかな程度」でいた。当日を週末に控えた今週に入って「なにを紹介するか個別に教えて貰えるとBetterです」といわれた。でもなにを紹介するかまったく考えていなかったので"Better"なら別にしなくていいか、程度にしかおもってい

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SKUは何のためにあるのか?

SKUは何のためにあるのか?

ふとタイムラインに流れていたnoteをみたところひっくり返ってしまったのであわてて書きます。ロジスティックス、特にECの物流が専門な人間としてはこのnoteを読んで「SKU統合したいんですけど」とかいわれたら困るので自分の立場をちゃんと書いておきます。っていうかこれは酷い。

そもそもSKUとは「商品を構成する最小の単位」です。該当のnoteにもかいてある通りです。

例えばTシャツで、カラーが4

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学びと外在化について

学びと外在化について

向後先生のアドラーオンラインがスタートしました。Google Classroomとnoteの二種類があり、Google Classroomでは添削が受けられます。

当初classroom版には30名近くの方が登録していました。しかし課題が出た瞬間に提出者は減り、4月以降に受講する人は数名になってしまいました。これ自体はかなり残念でした。

とかいってたら、中野の早稲田大学エクステンションセンター

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問いを立てることの重要性について

問いを立てることの重要性について

なんでも問題提起をして場を乱すのではなく、自分が捕らわれている檻を認識しつづけるために「問い」を発しつづけている。ところがその檻はとても我々にピッタリくっついていて、ラカンのいう「ラメラ」のように張り付いているものに対して「問い」という形式を通じて意識することができる。

一度遠回りしてラカンの「ラメラ」について考えてみよう。これについてはスラヴォイ・ジジェク「ラカンはこう読め!」の「エイリアン」

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教える技術入門ワークショップを開催しました

教える技術入門ワークショップを開催しました

先日受講した早稲田大学エクステンションセンターの「教える技術」で設計したコースを組み立て90分のワークショップを開催しました。弊社のクライアントさんで全国で子供向け雑貨の店長さんを中心に13名の方に参加していただきました。

マイクロフォーマットに基づいてセミナー形式ではなくワークショップ形式でおこないました。事前にクライアントさんにお願いして、できるだけ知らない人どうしで班を作成してもらいました

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本棚にならぶ紙について、いわゆるシニフィアンについての一考察

本棚にならぶ紙について、いわゆるシニフィアンについての一考察

noteを書くときにはタイトル書くか、本文から書くかといわれれば、本文の構想をもってからタイトルをつけて本文を流れるように書くようにしている。自分の文章について結構コンプレックスをもっていて、それはいわゆる中二的な時に、文章を書くぞ!と書いてはみた。ところが、状況説明に文章をつかってしまい、なにをかいてるのかわからず400字詰め原稿用紙を数枚つかってやっと冬の駅の描写をするという、10年後にHDD

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虐待をした人は虐待を認知していない

虐待をした人は虐待を認知していない

そろそろ1年以上連絡をとりたくない母親から電話がくるかなとおもっていたら、予想通り昨晩電話が来ました。普段だったら出ないのです。しかしここは端的にいえば結構酔っ払っていたので思い切ってでちゃいました。

「連絡を取りたくないのはあなたに虐待された過去がいますごく影響してるので会いたくない」「会う度に文句ばっかりいわれるから嫌だ」と伝えました。

すると母は「全部私がわるかったのね」「ごめんなさい」

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師をもつということ

師をもつということ

先日、自分の人生を変えない決意を捨ててこの人を師だと思いたいという人に弟子入りをしました。その前にもどうしてもこの先生の下で研究したいとおもって弟子入りさせてもらったことがあります。

師については、勝手にレヴィナスを師だとおもっている内田樹先生の著作を読むと師と弟子について自分の感覚と隣接しているなと感じています。

師を欲望するのではなく、つねに「師の欲望」を欲望しているのである。
(内田樹「

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問題の解決は必要か?

問題の解決は必要か?

我が家ではテレビをつけると気がつくとNetflixになっているので、ほとんどテレビをみません。時たま朝早い時間で一人の時にニュースをみていると児童虐待とか辟易とするものが流れています。その後Twitterなどをみていると原因はだれだ、犯人はだれだ、世間が悪いんだとか話になります。

こういうのをみて一つだけ言えることは「問題を解決しようとする限り問題は解決しない」ということです。問題の解決された状

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子供の学びについて考えない勇気

子供の学びについて考えない勇気

ここ1年ほど、いやここ数ヶ月子供にとって学びとはなんなのか、散々家族で話をしてみた。結局のところ、子供にとっての学びとはなにか、という問いは日本語としては成立するが、実態として存在しない問題であるというのが結論だった。

親は「子供の学び」について「◎◎というところにはいって良い学びをして欲しい」と考える。でもこれはどこまでいっても親の課題であって、子供の課題ではない。子供がどんな学びをしようとも

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自分いなければ世界が上手く回ると思うこと

自分いなければ世界が上手く回ると思うこと

だいたい自分が調子が悪くのは「自分は世界から排除されている」と勝手に思うことじゃないかとおもう。アドラーの用語でいう共同体感覚について積極的に否定しているのだろう。

たとえば、家族からも自分が排除されているとおもうことで「自分がいないほうがうまくいく」と思い込むことがあるし、それを破壊する行動をとりつづけてしまう。破壊された瞬間に最大限の所属を感じるというリワードのためにそのような行動をしている

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おとな学部の研究発表会で使ったプレゼン資料の作成法

おとな学部の研究発表会で使ったプレゼン資料の作成法

ちはる塾おとな学部の研究発表会で話しをしたところ、プレゼンに対して肯定的なコメントをもらったので、私のプレゼンの組み立て方について話をしてみます。

まず、以下の原則を守っています。

・1スライドには1つのキーワードしか入れない
・スライドには文章は基本的に入れない
・色は背景、本文、強調色の3色のみに抑える。
・画像は1スライドにつき原則1枚

このために、まずスライドの組み立てをEverno

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第四回おとなの研究発表会があります

第四回おとなの研究発表会があります

今週末の土曜日に向後先生が主催のちはる塾おとな学部の研究発表会があります。どんな感じかは、1期生のryojuさんのnoteをみてください。私は4期生ではったはずが、気がついたら3期生になってました。よくわからないんですが、そういうことらしいです。

締め切りの日の朝にやっと提出原稿のチェックを通り抜けました。要求されているものがわからなくて、ほんと正直なことをいって何回も心が折れかけました。とはい

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なにかをはじめるということ

なにかをはじめるということ

なにかを始めるというのは意外と障壁が高いように思われる。教室を選ぶの大変とか、時間がないとか、そんな理由があればやらない理由としては十分だ。でも、やらない理由があるからやらないのなら、なにもしなくていいはずだ。なにかを始めることによって自分が変わることが怖いのかもしれない。

音楽系の習い事はいまもやっているし、他にも着付けとかいろいろやっている。振り返ってみてもなにがかわったというのかはよくわか

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