「効率化厨」から脱却する処方箋

最近ちょっと疲れるなと感じたりしていないだろうか?生成AIの台頭もあり目まぐるしく変化する社会や仕事環境の中で、本当の意味での効率化とは何かを問い直す必要性を感じている。幸いなことに私は仕事上ある程度の裁量を持って進めているが、タスクベースでは効率化が進んでやれることも増えたが、それが成果に結びついているかと問われると、はてどうかなと。結局大きな成果とはならない、結局のところ高く評価されることはなく、本質的に仕事ができるようになった感じもない。

自分は「効率化厨」で、どうしても効率的に業務をこなすこと、素早く、めんどくさくない仕事で短期的な成果を追いがちだ。しかし、ある日、身近な場所での人事任用を目にして、それをひとつの組織からのメッセージと解釈しながら考えた。昇格した人物は、業務効率化とは真逆のアプローチで仕事に取り組んでいるように見えた。その時の視野ではめちゃくちゃ非効率に見えて、その非効率な仕事のやり方を選択をしなければならないのか、と。

一方で、組織として何を評価しているのかを客観的に評価してみた。例えば、会社の戦略や社会変化の方向性を踏まえ、組織や上長との対話を重ねながらある程度大きな組織範囲で戦略を方向修正していく。そうした進め方をする人物が評価される傾向にある。それを見て自分のスタンスとの違いを振り返ってみた。

短期的には非効率で、遅く仕事をしているように見えるかもしれない。しかし、長期的な視点で見ると、長い時間軸での効率的な選択をしているようにも見える。自分にとっても、組織にとっても、結果として社会にとってもより良い仕事になるように。

そのことを考えたときに、これは実は自分の考えと反対でもなければ、自分が「効率化厨」から脱却するという考えになる必要もないことに気づいた。時間軸を変えて、長い時間軸で、結果として正しくなる選択をすることが大事なのだ。これは、時間を味方につけて複利を活用する投資の考えとも似ている。

非効率を、効率化と相反する選択をする必要があると思っていたが、本質はシンプルに「長期的な超効率化」を追求することで、それが理解できていない馬鹿者だったということだけだった。これは、よく言われる職位の2つ上の視点から考えることにも繋がるだろう。視野が狭まって本来注目すべきアジェンダに注目できていないのだ。

「効率化厨」から脱却する必要はないが、短期的な効率化だけに囚われてはいけない。長期的な視点で、結果として正しくなる選択をすることが重要だ。それが分かっていなかった自分を反省しつつ、これからは長い時間軸で物事を捉え、真の効率化を追求していかなければ明るい未来はないと感じた。生成AIが更に躍進することは間違いなく「長期的な超効率化」を追求することだけが、これからの時代に求められる資質なのだと、最近あった人事任用を通じて感じた次第だ。

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