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今日のあなたは昨日のアナタとは別人だと思えたら良いのに

幼い頃、太陽に向かってしばらく目を閉じていると、目を開けた途端に景色が青白くなって、別世界のように見えるのが好きだった。
何もかもが新しいような、さっきまでの空間が消えるような感覚。


釈迦の仏教では諸行無常という考えがある。

刻一刻と肉体の細胞レベルと心も変わっている。
過去の自分もいまの自分もみんな別人(中略)
過去の自分という他人のことでくよくよ悩んでいるのだから、バカバカしくなってくる。

PHP新書 人生後半、そろそろ仏教にふれよう P31

何一つとして同じ状態で止まっているものはないということ。
私も変わっていくし、あなたも変わっていく。


でも私たちは過去の経験に基づいて思考している。
今まで同じ状況でこの人はこうしたから、きっと今回もこうするな』と。
でも、これまでの状況と今の状況が全く同じということは無いから、同じ結果になるとは限らない。

これらは認知の歪みでいうと《心の読みすぎ》《先読みの誤り》に当てはまる。《一般化のしすぎ》も当てはまるだろうか?


私はよくこのような決めつけをしてしまう。
過去の怒りの経験を基に、今の夫の行動から未来を先読みし、未来に起こるであろう出来事を回避したいがために、今の夫に怒りをぶつける。
夫からしたら「そんなにイライラすることじゃ無いじゃん」となるのだ。
今の私のイライラに、過去のイライラの積み重ねがあるだなんて伝わらないし、そんなふうに決めつけるべきじゃない。

頭では分かっているけど。
そのときの夫とは別人だと思えるほど私は成熟していない。
『何度言っても直らないこと』が『今日こそは直るかも』なんて思えない。


でもきっと、毎朝起きるたびに
「おはよう、新しい自分。おはよう、新しいあなた。」
と思えたら幸せだろう。

「今日のあなたも、私を愛してくれる人なんだね」
「今日のあなたは、これをしたくない人なんだね」

そんなふうに受け止められたら…
《やってくれて当たり前》も
《いつもやらない》も無くなるのに。



私が夫婦関係に希望を見出せずに投げ出しそうになっていたとき、
夫は《バタフライ効果》という言葉を使った。
私に何か言われて、夫が行動を変える。
私からしたらそれは些細な行動の変化で、そこだけを見たら満足のいく結果にはならないかもしれない。
でも、時間を重ねると、その小さな変化の積み重ねが違う結果に結びつく。
だから同じ方法でも諦めずにトライしようと。
夫婦関係を諦めないでほしいと。


Hello New World.
Hello New Me.
Hello New You.
Hello New Us.

毎日、そう思える自分になりたい。



【参考図書:仏教について】

【参考図書:認知の歪みについて】


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