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小説『トゥモロー・アンド・トゥモロー・アンド・トゥモロー』:外国にある「日本」が私たちをつないでくれる

つい先ほど、この小説を読み終わりました。わたしが読んだのは原書(英語版)ですけどね。なかなかいろんなことを考えさせられる話でした。面白いので小説がお好きな方にはおすすめしたいです。ちなみにこの記事ではネタバレはしませんので、本を未読の方も安心してお読みください😉

なお、作者はアメリカ人のガブリエル・ゼヴィン(1977年~)。ユダヤ、ロシア、リトアニア、ポーランドといったさまざまなルーツを持つ作家です。


この本を思わずジャケ買いしてしまった理由

わたしがなぜこの本を手に取ったかというと、表紙がもうねぇ。葛飾北斎の「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」を使っているのもそうなのですが(英語版でも同じなのですよ)、タイトルの「Tomorrow, and Tomorrow, and Tomorrow」というのは、シェイクスピアの『マクベス』の有名なセリフなんです。

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