【4日目の後】また夏に向かいながら
職場へ向かう電車を待つ。
昨日の朝は森の中で朝ごはんのバナナとご飯をつついていたのに、全部夢だったみたい。
帰りの飛行機はとても狭くて、映画も観れないから4時間半目を瞑ってひたすらぼんやり過ごしていた。異国の友達の瞳や、肉厚な感じの南国の植物、味の濃いご飯、歌声、話したことを思い出しながら。
いつもの最寄駅に着くと、むわりと熱気が顔に当たる。南国にいる間にどうやら梅雨が明けていたようだ。あれ、もしかしたらこちらの方が暑いんじゃないか。げんなり。感傷的な寂しさが吹き飛んだ。