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エンドロールを見ずに席を立つ人に憧れている

エンドロールを見ずに席を立つ人に憧れている

 「好きな映画は?」という質問はふしぎ。映画が人生を描くものなら、他人のそれと同じように、目の前をさらさらと流れていくだけで、心に残るものなんて本当はない。
 けれど、「映画を見たということ」はどうしても記憶と結びつく。最近でいえば、「殺さない彼と死なない彼女」と、実写版の「ヲタクに恋は難しい」。どちらも映画館で見た。

 殺さない彼と死なない彼女は、渋谷だ。2週間ほど家から出なかったとき、外出の

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ラミパス・ラミパス・ルルルル。

ラミパス・ラミパス・ルルルル。

 私はデカルトさんほど賢くないので、考え続けても、「疑っている自分」すら手元には残らない。
 1に1を足せば2になることも、神様がこちらを見ていることも、ハッシュタグもくすぐったい寝息も日本語の美しさも幸せも希死念慮も同じくらい何にも信じられなかったから、せめて、「私なんかと比べ物にならないくらい苦しんでいる人が世界にはたくさんいる」という事実だけを大切に信じて生きてきた。これまでの人生の中で、胸

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噂だけの世紀末

昨夜は、稀に訪れる“マジですごい曲を見つけてひとりで鳥肌をたてる夜”だった。いとうせいこうさんの曲。

金曜Eテレのビットワールドで親戚並みに馴染みのあったいとうせいこうさんが、日本のヒップホップの先駆者だったと知ったとき、人生レベルの伏線回収具合がえげつなくて、なんというか、ドン引きした。何それすごすぎ。

桂歌丸さんの枕の中の、「今の世の中で頭の悪い子どもなんざひとりもいません」という言葉が大

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Graffiti a la carte.

Graffiti a la carte.

最近の雑記。
ノートの落書きみたいなもんです。日付いろいろ。 はやみねかおるキッズだったのでアラカルトってすぐ言う。

 父。姉の保育園の先生に「娘さんには、お家でなんと呼ばれていますか?」と聞かれる。園児と話すときや、お迎えが来たとき、ひとりひとりの家庭の呼び名に合わせて「丸々ちゃんのお父さんは~」「是々ちゃんのパパ来たよ~」と呼び方を変えるらしい。父、正直に答える。「父上と呼ばれています」保育

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日記

人と連絡をとらなくなってから数ヶ月経つ。家族以外の誰とも会わずに静かに暮らしている。素敵なメールやSMSに罪悪感が募る。まとまった文章も書けなくなったので、ちょっと徒然してみます。

コインパーキングに捧げる詞を書いたんだけど、作曲能力がないので歌にできない

どうせ全部誤差だから、消費なんかにびびんなって思う

 自然の植物に言語を宛があうなんて傲慢さを棚に上げて、「この世に雑草という植物はない

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走り書き

サイコロを握りしめている。
いつも何度も、泣きたいような気持ちで正六面体を振る。赤の目が出たら好き、白の目が出たら嫌い。赤白は平等に3つずつ。私は「言葉」が好き、嫌い、希望、絶望。私は「人間」が好き、嫌い、希望、絶望。

自分の正体が知りたくて、事あるごとに、美味しいほうじ茶とか、白い皿に乗ったフルーツナイフとか、首輪をした大型犬とか、郵便ポストから零れ落ちそうな茶封筒とか、何かに出会うたびにとに

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君は無責任ヒーロー

 関ジャニ∞というアイドルが好きだ。彼らを知って、え??????これは好きになるしか?????となって、安田章大くんが1番好きですとファンクラブに登録して、もう10年近く経つ(めんどくさがり故に更新を怠りすぎて会員証3枚持ってる)。

 彼らについて書こうとするたび言葉がぐちゃぐちゃに溢れてまとまらなくて、一度もちゃんとした文章になったことがない。幾度めかになるのだけど、今日も挑戦してみます。

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