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エッセイ「未知しるべ」

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日々感じたことや、これまでの体験などをつらつらと書いたエッセイ。
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2024年4月の記事一覧

「言葉」が人の心を壊す可能性

「言葉」が人の心を壊す可能性

心を壊す。人間である限り、だれにだって可能性はある。たまーに「打たれ弱いから心を病むのよ」なんて聞くけれど、そんなことはないと思う。

マイナスな言葉の威力いじめやパワハラの恐ろしさは、言葉にあるような気がしてならない。少なくとも私はそうだった。「死ね」「あなたはダメ」「消えろ」など、毎日のようにひどい言葉を浴びせられ続けると、少しずつ、でも確実に心は弱っていく。ブラックコーヒーに入れた数滴のミル

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「無償の愛」はだれから?

「無償の愛」はだれから?

「無償の愛」は母から子へ注がれるっていうけれど、私はむしろ逆だと思う。母から子に注がれる愛が「無償の愛」なら、なぜ耳をふさぎたくなるような悲惨な虐待や赤ちゃんの遺棄が絶えないのだろうか。

反対に幼少期の子どもの母に対する言動は、無償の愛だなぁって思う。見返りなんて求めず、当たり前のように愛情を注いでくれる。

小学2年生になった長男は、とにかく私を褒める。少しでもメイクや髪形を変えようもんなら、

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ひとりって孤独?

ひとりって孤独?

私は1人が結構好きだ。1人でフラッと散歩に出かけるし、ラーメン屋や映画館にも入る。そんな私だけれども、高校2年生のある時期までは1人が超絶苦手だった。

「悪口に同意しない」は大罪小学校は4人グループ。中学校は8人グループ。高校は、7人だったかな。当然のようにグループで行動し、行きたくもない場所に付き添う。隣にクラスメイトはいたけれど、あのころの私は、多分孤独だった。

グループのメンバーだったY

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死してなお、生きる

死してなお、生きる

私は義母に会ったことがない。夫と出会う十年ほど前、卵巣がんで亡くなったそうだ。

読まれることのない手紙写真に映る義母は、どことなく夫に似ている。義母の弟さんと初めてお会いしたとき、「シャキシャキした感じが姉さんに似ている」「母親と似た相手を選ぶって聞くけれど、ほんまやなぁ」と言われた。

結婚後、初めての母の日を前に、私は義母宛てのプリザードフラワーを用意し、手紙を書いた。

夫は何をしだすんや

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アナログさいきょう説

アナログさいきょう説

前職のころ、週に1回のペースで学級通信を発行していた。出産して復帰するまでは、パソコンで作成、管理職などにチェックをしてもらって発行する流れが当たり前。

ただ、子どもが生まれると別だ。「保育園のお迎え」というタイムリミットがあるので、パソコンで学級通信を書く時間がない。

学級通信は任意だけれど、保護者とのコミュニケーションにかなり役立つ。実際に数名の保護者から「子どもが学校の様子を話してくれな

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Win-Winな関係づくり

Win-Winな関係づくり

お互いにとって何らかのメリットがある「Win-Winな関係」。仕事はもちろん、夫婦、友人、さまざまな人間関係を円滑にする。

ならば!親子だって例外ではないはず。

イライラが止まらない夫に似たのか、幼稚園のころから片づけが得意だった長男。諸用で学校を訪れたときに道具箱を抜き打ちチェックしても、まぁまぁ整頓されていた。しかーし、最近「やりっぱなし」が増えている。本棚から顔を出す靴下。ソファに脱ぎ散

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