資質と才能とセンス
子供の頃から、資質も才能もセンスもないとされて来ましたし、実際、特に優れたところが無いと思っております私ですが、私は私なりの、それらの把握方法を考えて最大限使えるようにして来ました。
ということで「資質・才能・センス」を私はこんな風に捉えております。
*資質=国土
*才能=その国の人民
*センス=その国の文化
大雑把ですが、そんな風に考えるといろいろ把握しやすいのです。
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○「資質」=国土
というのは、その人が持っている、潜在的なものも含めたトータルな力です。
その国土の広さ、資源、自然環境、その他いろいろな特徴があります。広くても不毛の地かも知れませんし、小さくても資源国かも知れません。小さくて環境が厳しくて資源も無い、という厳しい場合もあります。
それは選択の余地なく、好むと好まざるとにかかわらず、与えられてしまったものです。
○「才能」=その国の人民です。
その国土に生きる人々です。
いくらいろいろな面で豊かな国土でも、そこに人がいなければ、ただの土地に過ぎません。人がいなければ「資質という国土」を使いこなせません。
仮に不毛の小さな土地であっても、優れた人々がいて、政治がしっかりしていれば、その国土を最大限使いこなすことが出来ます。
逆に、豊富な資質という広大で肥沃な国土があっても、人がそれを使いこなせなければ無駄になります。
人々が優れていて、さらに連帯出来ていれば、その国土を超えていろいろな発展をすることすら可能です。
これは、国土のような絶対的に与えられた「固定」のものではなく、そこにとりあえず人が存在すれば、それを増やすことも出来ますし、その人々が成長すればその力は大きく優れたものになります。
○「センス」=その国の文化です。
その国の風土、人民によって、その地域が持つキャラクターが出来ます。それがセンスですが、センスは、とても流動的で他国からの影響や、宗教の影響、時代時代の影響を受けます。
また、仮にその国土と人民に「文化の種」が無かったとしても、借りて来た文化を自分の国土に土着化させたり、その他いろいろな変化をさせて実用化します。
国土や人の場合は、そこにそれが無ければ何も起こりません。
なので、資質や才能は「ゼロからは始められない」のです。
国土が無ければ人は何も出来ないし、人がいなければ素晴らしい国土であっても何も起こらないのです。
しかし国土と人が揃っている場合は「文化」がゼロであっても他所から借りて来て、それを学び、自分に合うように醸成させることが可能です。
センスは人と人との関わりのなかでの、ある種の「共感値」ですから、必ずしも自分で新規に産み出さなければならないものではありません。他人から借りて得ることが出来るのです。そしてそれを成長・洗練させることそのものが、評価になったりします。
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私は、そんな風に捉えて、自分の内部の少ない資質、才能、センスを最大限使えるようにしております。
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