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おじさんたちのテキトーな意見を信用すると失敗する

おじさんたちが発するテキトーな若者へのアドバイスにはいろいろあって、だいたいが役に立たないものだと私は若い頃から思っていました。(仕事や、何かしらの専門分野の具体的なアドバイスは別です)

私はもう初老ですが、少年時代から今までで、おじさんたちが私にしてくれたアドバイスで唯一「その通りだった」と思ったのは、体の劣化のことだけでした。そのただ一つだけ。

私は、生意気に観えたのか、中学生の頃から、良くおじさんたちからは説教という名のアドバイスを受けたものです。

「そんな考えじゃ世の中渡っていけない、世の中甘くない」

「結婚すれば変わるよ」

「子供が出来れば変わるよ」

「独立すれば変わるよ」

「工房に人を入れれば変わるよ」

(その他数限りなく)

とにかく、いろいろ言われましたが、何一つ私には関係なかったですね。一グラムも関係なかった。

で、

「そんな風に出来るのは体力のある若いウチだけだよ」

このアドバイスだけは、本当に「ぐお、その通りだった!」となりました。

アドバイスありがとうございました。

ついでに恨みがましく言うと

「キミみたいな才能の無いヤツが制作で独立したって無理。安定した職業に就きなさい」

というアドバイスをくれた人は「沢山」いましたが、不思議なことに、その手のアドバイスをくれた人たちの殆どがその後廃業してますね・・・

貴重なアドバイスをありがとうございました。笑

グチはともかく、

おじさんたちがするテキトーなアドバイスで良くあるのが、以下。

「若いウチは色々冒険して旅して友達を作って貯金なんて必要無い、そこで得た人脈が未来に重要な影響を与えるんだ。技術なんて後からでもなんとかなる」

なんて言って悦に入ってるおじさんは、そういう人生を送りたかったなあ、という願望を若者へのアドバイスという体裁で語って気持ちよくなっているだけか、または景気の良い昔のラッキーな話か、商売用のストーリーか、自分は違うけど若者にカッコいいこと言いたいからと無責任に語っているパターンが殆どです。

私自身も、私よりも世代が上の人たちにそんなことを言われましたし、私の弟子たちにも、諸先輩たちはそんなアドバイスをします。面白いですね。

経済的にアッパークラスに産まれた、銀の匙を咥えて産まれてきた人なら、その「良さげなご意見」はその通りかも知れません。

実際、そういうアドバイスは、若者には好かれる傾向がありました・・・が、最近の若者たちは賢い人も多いので、ちゃんと未来設計をしてスキルを身につける人も多いです。

現実的には、若い頃から浪費的に遊ばず貯蓄をし、若く頭が冴えていて体が元気なうちにコツコツ地道にスキルを積み上げて、その中から得られた人脈を大切にし、自分のやりたいことをして生きる人の方が、成功を掴んでいるのは当然かと思います。

それなりの年齢に達しても彷徨っている人たちは、だいたい40歳を過ぎても彷徨ったままか、適当に何かを始め、失敗し・・・を繰り返している人が殆どでした。

「成功を掴む人は、具体的で適切なアドバイスは自分に刺さるから痛いけど、効果があると見なせば即座にそれを実行する」

「いつまでも彷徨っている人は、適切なアドバイスは聞かず、耳に心地よいお伽噺を好む」

という傾向があると思います。

だから、テキトーなお伽噺のようなアドバイスをするオジサンは、若者たちへの愛が無い。

そういう無責任で愛の無いオジサンたちの話を聴く価値は無いのです。


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