山岡雄己/どぶ板経営塾

チェーン・ビジネス,サービス・マーケティング,HRM(人的資源管理)が専門の経営コンサルタント。1965年,松山市生まれ。京都大学文学部卒。サントリー宣伝部を経て,2002年独立。趣味は水泳,ロードバイク,瞑想,下手な短歌詠み。法政大学経営大学院(MBA)兼任講師。

山岡雄己/どぶ板経営塾

チェーン・ビジネス,サービス・マーケティング,HRM(人的資源管理)が専門の経営コンサルタント。1965年,松山市生まれ。京都大学文学部卒。サントリー宣伝部を経て,2002年独立。趣味は水泳,ロードバイク,瞑想,下手な短歌詠み。法政大学経営大学院(MBA)兼任講師。

    マガジン

    • いいね!記事スクラップ

      noteクリエイターのみなさまの記事の中から,個人的趣味で気に入ったものを掲載させていただいています。

    • 赤裸々系,回顧録

      若かりし頃の蹉跌の記録,独白,つぶやき…。経営者時代の私的回顧録です。

    最近の記事

    #80 朝令暮改は果たして悪なのか?

    ~人は常に2年以内に起こる変化を過大評価し,10年間で起こる変化を過小評価する(ビル・ゲイツ)~経営者が優柔不断で方針が定まらず常に意見が変わる,いわゆる「朝令暮改」では組織としてのベクトルが定まらず,経営は混沌の渦に巻き込まれてしまいます。しかしながら,先行きを見通すことが困難でVUCAの時代ともいわれる昨今,果たして方針や戦略を変えることは良くないことなのでしょうか。このような状況下では,柔難に戦略を変更することも重要な経営マネジメントとなってくるでしょう。 それでは,

    スキ
    1
      • #79 心理的安全性は流行なのか

        ~心理的安全性は,規模,仮想性,複雑性などのチームの文脈的特徴に基づいて変化する可能性がある(AC. エドモンドソン 2004)~最近,facebook広告やシンクタンク系メールマガジンで心理的安全性に関するセミナーや研修の告知を目にすることが増えました。ところでこの心理的安全性という言葉はいつごろからHRM(Human Resource Management)で語られるようになったきたのでしょうか。 心理的安全性という言葉は,Google社が2012年に行った「プロジェク

        スキ
        4
        • #78 戦略とは何か

          ~戦略とは持続的競争優位性を達成するためのポジショニングを構築することである P.ドラッカー~ 筆者はコンサルティング実習にあたっては,最初の授業で必ず戦略ピラミッドを説明するようにしています。戦略ピラミッドとは,上部の抽象度の高い方から企業戦略,2番目が事業戦略,1番下が個別戦略という3層構造になっています。別の言い方をするならば,1番目は成長戦略,真ん中は競争戦略,1番下は機能別戦略という風になっています。 それでなぜこの話を最初の授業でするのかというと,目の前の経営者

          スキ
          5
          • #77 パズルとコンサルティング

            ~コンサルタントとしての私の最大の強みは,無知になりいくつかの質問をすることである P.ドラッカー~最近,コンサルタント志望の若者が多いと聞きますが,コンサルタントとはいったいどんな職業なのでしょうか。ひとつには,コンサルタントは経営者の意思決定の判断材料を提供する職業,と定義することができるでしょう。 経営者は何をやらないといけないかという個々のタスクは分かっているものの,日々の業務に追われてどこから手を付ければよいか分からなくなる,という状況に陥りがちです。そこでのコン

            スキ
            6

          マガジン

          マガジンをすべて見る すべて見る
          • いいね!記事スクラップ
            山岡雄己/どぶ板経営塾
          • 赤裸々系,回顧録
            山岡雄己/どぶ板経営塾

          記事

          記事をすべて見る すべて見る

            #76 経営とセレンディピティ

            ~この世に起こることは全て必然で必要,そしてベストのタイミングで起こる (松下幸之助)~セレンディピティとは,セレンディップ(現在のセイロン島)の王子たちが偶然の発見で難題を解決して幸せになる物語から派生した言葉で,「偶然によって思ってもみなかった幸運に出会う事」とされています。セレンディピティは共時性,シンクロニシティとともに,スピリチュアリズムの文脈で語られることも多いものです。 「人や物事との出会いにいは何か意味がある」と考えるのは運命論的ではありますが,過去多くの著

            スキ
            4

            #75 お金に色はあるのか

            ~財多ければ,身を守るに貧し,害を買ひ,累ひを招く媒なり~ (徒然草 第38段)日本では昔から「悪銭身に付かず」と言われています。また「清貧の思想」という本がベストセラーになりましたが,「金儲けは汚いこと」というような風潮が無きにしもあらずです。これは「判官びいき」の勧善懲悪と合わせて,日本人の国民性なのでしょう。 お金に色があるかないかについては,筆者は個人的には「お金自体に色はない」と考えています。お金自体に色はありませんが,その出どころや使い途は様々です。その違いであ

            スキ
            3

            #74 緊急時の経営戦略

            ~三界はただ心ひとつなり,心もし安からずば,像馬七珍もよしなく,宮殿そ楼閣ものぞみなし (方丈記 第34段)~コロナ禍で産業界を取り巻く環境は激変しています。企業規模が大きくなればある程度の体力があり,この環境変化を耐え凌ぐこともできるでしょうし,また中小零細企業であれば,身軽に事業転換することもできるでしょう。それに対して一番苦労しているのは,中小中堅企業です。中小中堅企業はある程度の規模があり,身軽に変化もできなければ,かといって余剰経営資源も多くない,という状態なのだと

            スキ
            6

            #73 人類は歴史から学べるのか

            ~No man's knowledge here can go beyond his experience : John Locke~「愚者は経験に学び賢者は歴史学ぶ」これはプロイセンの鉄血宰相として有名なビスマルクの言葉です。文字通りにとらえれば,愚者は自分の経験した範疇でしか物事を判断できないけれども,賢者は他の事例や過去の史実から類似点を見出し物事の趨勢を予測する,ということでしょうか。ただしビスマルクは,他人の失敗を見て学び自分が失敗しないようにする,という「他山の石

            スキ
            2

            #72 フリーランスの矜持

            ~ホワイトカラーから自分の能力を自由に売って働くゴールドカラーが分離する:ロバート・E・ケリー~ 令和2年12月24日に公正取引委員会からフリーランス・ガイドライン(案)が発表されました。令和3年1月25日までパブリック・コメントを受けてけているので,一家言のある方はコメントされるとよいのではないでしょうか。 「フリーランスとして安心して働ける環境を整備するためのガイドライン」(案)の策定に向けた意見の募集について フリーランンス・ガイドライン(案)は41ページほどのPD

            スキ
            4

            #71 明日への選択

            Even though we face the difficulties of today and tomorrow, I still have a dream.  ~Martin Luther King, Jr. ~ 「学校の校庭にある遊具の使用が禁止されたとしたら,あなたはどういう行動をとりますか?」これはスウェーデンの小学校の教科書に載っている質問です。実際の教育の現場では,新聞社に投書する,自治体に陳情する,署名を集める,といった社会的行動をとることについて,子供たち

            スキ
            3

            #70 決断し行動する

            ~幸運の女神には前髪しかない~今年1年は,コロナに明けコロナに終わった1年だったと言えるでしょう(そしてまだコロナ禍は収束していません)。そしてあらゆる業界の経営者は今も,Withコロナ,Afterコロナをどう生き抜くか,模索しているところでしょう。思ってもみなかったことが起こってしまったために,対応が後手後手になる,どう対処していいか最善策がわからない,どんどん内部留保が枯渇してくる,様々な苦難を経験した1年だったとお察しします。 ところで,確かに思ってもみなかったことだ

            スキ
            5

            #69 修羅場,土壇場,正念場

            ~The darkest hour is just before the dawn.(夜明け前が一番暗い)~「いっぱしの経営者は修羅場,土壇場,正念場を経験している」とは誰の言葉だったでしょうか。修羅場は,血みどろ血まみれの凄惨な争いの場という感じがします。土壇場は,もう後がない待ったなしで覚悟を決めないといけない場という感じがします。正念場は,ピンチにせよチャンスにせよここの判断と行動で未来が大きく変わる場面というような感じでしょうか。 私も20年ほど経営者をやってはいる

            スキ
            5

            #68 経営者の "Will, Can, Must"

            ~人間は,負けるとわかっていても,戦わねばならない時がある(福沢諭吉)~ビジネスマンの自己実現やキャリアプランを扱うときに,Will, Can, Must はよく使われます。Will とは意思すなわち自分のやりたいこと,Can とは能力すなわち自分のできること,Must とは義務すなわち自分がやらなければならないこと,です。人間,Must=ねばならない ,ばかりだと窮屈でストレスフルになって仕事にやりがいを感じられなくなります。Will=やりたいことや,Can=できることを考

            スキ
            3

            #67 直観力を磨く

            ~経験と直観を定量化するために分析と統計がある(P.ドラッカー)~先日,某製造系上場企業関連会社の幹部教育の打合せで取締役の方と話していたところ「上級管理職に発想力が無い,突拍子もないことでもいいからアイデアを出すようなところが欲しい」とおっしゃっていました。まさしく,その前日に私が某所で「デザイン思考」を取り上げ,「突拍子もないことから新しい価値が生まれることもある」と言っていたのと符号が一致したので,少し驚いたくらいでした。 クリエイティブ・シンキングでは,オズボーンの

            スキ
            2

            #66 有用性の罠

            ~日本国憲法第27条 すべて国民は勤労の権利を有し義務を負う~ここのところ,文化論,哲学,デザイン思考と続けて3冊の本を読んだのですが,奇しくも同じテーマ「有用性の罠」について言及されていました(と筆者が読み取っただけなのかもしれません)。有用性の罠とは,「役に立つことに意味があるのであって,逆に言えば役に立たなければ意味がない」とする考え方の陥るジレンマのことです。 まず時間について,現在は過去という原因が引き起こした結果であるという因果観と,現在は未来の何らかのあるべき

            スキ
            6

            #65 現代日本マネジメントの課題

            ~「共感と共生」を基盤とする未来へ~筆者は,現代日本企業におけるマネジメントの課題とは,大企業はイノベーション創出,中小企業は生産性向上である,と考えています。 まず大企業について,昭和の高度成長期,右肩上がりの時代には,終身雇用や年功序列という制度の中で,同質的価値観を共有する日本型経営が奏功し組織の機能性を十分に発揮しました。そうして日本はGDP世界2位の経済大国となり,「ジャパン・アズ・No.1」と謳われた1980年代を迎えることができたと言えるでしょう。  ところ

            スキ
            8