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#みんなでつくる秋アルバム
日記「朝のランナー」
色づく木々の公園のトラックでひとりのランナーの息づかいが聴こえる。もう何周も走っていて私はただいつ終わるのかみていた。数十分後、彼は芝生に大の字に寝転んだ。胸の辺りが上下に動いているのが遠くからでもみえる。彼の汗はきっと大地にしみこんでいる。一滴一滴。
私は持久走がとても苦手。高校生の頃、冬になると男子10キロ女子8キロの持久走大会が行われ、2学期も半ばになると、体育の授業は校外をひたすら走らさ
日記「水のある風景」
まだ紅葉の見頃とまではいかないけれど湖の畔の木々はちらほらと色付いている。
視界は見事に水色。空は有色の水色。湖は無色の水色。
子どもの頃、
水の色は水色、と呼んでいた
石松佳さんの詩の一文を思い出す。人はある時に水に色は無いのに何で水色なんだろうときっと考えたはず。そして科学的根拠を元に有色に見える理由を知るのだろう。説明はできなくでも透明なはずの水に色は付くのだ。
広大な景色をながめてい
日記「すすきのように」
秋晴れの風にすすきが波打つ。すすきって久しぶりに見た気がする。近所の小さな川は雨が降った時にしか水が流れないから雨のない季節は底がむき出しになったままになる。そんなだから川原には雑草がこんもり生い茂り、おしろい花や彼岸花や名の知れぬ花が咲く。すすきに似た草が風に揺られる。偽物のすすき。
とある小さな丘の自然公園の麓。いつものように駐車場に車を停める。林に覆われた舗装されていないひどい駐車場。地面